アイコン 小僧寿し/直営店を売却して利益稼ぎか 希望退職者60名募集

小僧寿し持ち帰り寿司の同社は、FC店比率を現行の3割から7割に引き上げると発表、そのために直営店をFC店化するために売却すると発表した。

<直営店売却>
売却方法は、
1、1店舗を最小単位に、同一エリアの複数店舗の販売も対象とする。
2、当該営業権の販売価格は、直近償却前利益をもとに店舗個別に算定する。
3、加盟金・保証金・ロイヤリティ等の加盟条件については、従来のフランチャイズ契約に準拠するとしている。
4、事業開始予定:平成25年4月頃を予定
同社株は、昨年2月すかいらーくの持株6,808,700株(51.62%)を、公開買付でイコールパートナーズ(株)(インボイス創業者の木村育生氏が代表)が、140円の株価で取得、その後、イコールパートナーズは1,567,000株(11.11%)を267円で売却、750,500株(5.32%)を409円で売却して莫大な利益を上げている(イコールパートナーズは2012年9月28日現在、4,491,200株(31.83%)所有)。その後大量取得移動の情報は小僧寿しから発信されていない。
 
 1月18日の株価は251円であるが、業績はさっぱり、起死回生のため、直営店舗を売却して、売却益を稼ごうとしているのが見え見えとなっている。
それでも売却できたら、売却益で大幅利益増とともに財務内容も改善する。ただ、同社は有利子負債は僅かしかなく、総資産を減らすことで自己資本率も高まり、生活がかかった購入した新FC店の経営者たちが、売れば売るほど儲かるシステムとなる。
当然現行の売上高は減少する。利益の大幅増により、1株益が大幅上昇、株価上昇、その間にイコールパートナーズは持株を売り抜ける魂胆なのだろう。
そうでなくても、同社へは売却代金+敷金・保証金が転がり込んでくることになり、イコールパートナーズのように、木村社長が投資事業でも始めるのかもしれない。
 
<どういうことだろう>
 同社の昨年3月29日現在の店舗数は401店舗(小僧寿し312店舗、回転寿し15店舗、鮨のいつき4店舗、札幌海鮮丸70店舗)となっている。また小僧寿しFC店は673店舗あるとしている。
 同社は「将来的には現状3割強の加盟店比率を7割まで拡大」としているが、昨年4月以降、FC加盟店数が大幅に減少していない限り、3月29日時点で直営店の方が31.6%であり、FC店が68.3%と、同社が望む比率にすでになっているのだが・・・。何か腑に落ちない。
 
<希望退職者募集>
同社は希望退職者を募ることも表明している。
希望退職募集社員数:60名程度
募集期間:平成25年2月1日 ~ 平成25年2月15日
退職日 :平成25年2月28日
 
現在同社の社長は木村育生氏であり、こうした動きは何か黄臭いようにも思えてならない。
小僧寿し
連結/百万円
2009年12月期
2010年12月期
2011年12月期
売上高
24,648
22,354
20,447
営業利益
228
-398
-140
経常利益
355
-314
-91
当期利益
60
-766
-907
総資産
8,965
7,443
6,416
自己資本
4,047
3,281
2,373
資本金
1,458
1,458
1,458
有利子負債
175
117
70
自己資本率
45.1%
44.1%
37.0%
 

 
[ 2013年1月21日 ]
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