アイコン ソニー/「ソニーシティ大崎」を1111億円で売却 

<ソニーシティ大崎ビル売却>2月28日
ソニーは、財務基盤を強化するため、東京の都心部におととし完成したばかりの地上25階建ての大型ビルと敷地を、約1100億円で投資ファンドなどに売却した。
ソニーが売却したのは、東京・品川区のJR大崎駅近くに建設し、一昨年完成した地上25階建てのビル「ソニーシティ大崎」と敷地。
当不動産は、大手信託銀行に所有権を移したうえで、賃貸料などを得ることができる権利を東京の投資ファンドなどに約1111億円で売却した。
(譲渡の相手先は、日本ビルファンド投資法人及び国内機関投資家(1法人)であり、(信託受益権の準共有割合は、日本ビルファンド投資法人が60%、国内機関投資家が40%、国内機関投資家については秘密となっている)

当ビルには、現在、テレビ事業や研究開発の部門などが入っているが、ソニーでは今後5年間は賃貸契約を結んでこのビルを利用するとしている。
今回の不動産の売却で、ソニーは今年3月期決算で営業利益として約410億円を計上する見込み。
 なお、今回の売却価格は1111億円、簿価約440億円ながら、譲渡益は約410億円となっている。差額の261億円は何であろうか?

<NYマジソン・アベニュービル売却>1月18日
ソニーは、経営不振で、昨年度まで4年連続の赤字に陥っており、財務基盤を強化するため、1月18日にはアメリカ本社などが入るニューヨークのマジソン・アベニュー550番地ビルを約990億円で売却すると発表している。
550番地ビルの売却価格は11億ドル、売却益6億85百万ドルを営業利益に計上予定で、本年3月中に売却は完了予定。

<エムスリーの持株一部売却と評価替え>2月20日
2月20日には、ドイツ証券に対して、子会社エムスリーの持株の一部を142億円で売却するとともに、同社の残り所有株(791,908 株、49.8%分)を時価評価に再評価して、資産計上すると発表している。

<危機的状況続く>
それもこれも、本来特別利益で計上すべき案件を、営業利益で計上するというソニーの苦肉の策は現状危機を反映しており、PS4の値下げなど、まだまだ軌道に乗らない同社の実態が垣間見えてくる。
PSは過去欧州でもよく売れていたが、欧州経済はリーマン・ショックによるバブル崩壊で、顧客である若年層の失業率も非常に高く、底這い状態を続けている。

なお、ソニーが2月7日発表した3月期の決算予想(米基準)は、売上高6兆6千億円、営業利益13百億円、税引前利益15百億円、当期利益2百億円となっている。

[ 2013年3月 1日 ]
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