アイコン Lagerway製太鼓山風力発電所の風車の頭落ちる

風車落下事故京都府は13日、丹後森林スイス村にある太鼓山風力発電所(同府伊根町)に設置したオランダLagerway製の風力発電機の鉄柱が折れ、重さ約45トンの風車が地上約46メートルから落下したと発表した。けが人はなかった。
 京都府によると、壊れたのは6基ある風力発電機のうちの3号機。12日午後7時半ごろ、3号機の不具合を知らせる警報が管理事務所で鳴り、13日朝、点検作業で現地に向かった業者が落ちている風車を発見した。

落下したのは、長さ約25メートルでグラスファイバー製の羽根が3枚ついた風車部分。風向きによって風車の向きを変えるための装置と鉄柱の接続箇所から数センチ下で破断した。原因は金属疲労と見られている。
 なお、風力発電部分はオランダLagerway製のものであるが、躯体部分のメーカーや工事会社などは不明。しかし、オランダLagerway社が工事指揮したとみられるものの、Lagerway社の日本代理店はJFE。実施工事はJFEとみられる。
別紙のとおり、Lagerway社製の風力発電機は全国21ヶ所に118基設置されている(2005年10月現在)。

 当時、電力自由化の名の下、国の補助金行政により日本中にブンブン丸の風力発電所が設けられた。そのため安全面が疎かにされた面があったかもしれない。10年くらいで金属疲労により首根っこが折れ、頭が落ちるとは、補助金行政に悪乗りした日本企業のいい加減な技術の証かもしれない。

<太鼓山風力発電所概要>
名 称   :太鼓山風力発電所(京都府与謝郡伊根町字野村小字太鼓山地内)
運用開始年月:平成13年11月
設置台数  :6基
最大出力  :4,500kW(750kW×6基)
年間発電量 :8,549MWh(計画)
総事業費  :約15億円
運 営   :京都府の公益外郭団体が運営

<風力発電機>
メーカー:オランダのLagerway製
性能 :カットイン風速3m/s カットアウト風速25m/s 耐風速60m/s(ブレードは70m/s)
ローター:直径50.5m 発電回転数13~33rpm
ブレード:枚数3枚 重量2.4t/枚 材質GFRE(グラスファイバー製)
タワー :ハブ高さ50m 重量63t/基 材質SS400(鋼製)
ナセル :重量38t/基 寸法W5.6m×L3.3m×H6.5m 材質SS400、GFRE
風向制御方法:強制ヨー(羽根が風に対向するよう制御)
出力制御方法:ピッチ制御(羽根角度を制御)
発電機   :型式三相交流同期発電機 定格出力750kW極数84極

 

[ 2013年3月14日 ]
モバイル
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
スポンサード リンク

コメント

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   


PICK UP

↑トップへ

サイト内検索