アイコン 南海トラフに別の海底活断層 M8級地震の可能性/広大の中田名誉教授ら

広島大学の中田高・名誉教授らの研究グループが13日までに、巨大地震が懸念される南海トラフの南東側の海底に、長さ275キロ以上に及ぶ海底活断層が存在するとの分析結果をまとめた。活断層が動いた場合、マグニチュード(M)8級の地震になるとみられる。
1498年の明応地震は、南海トラフが震源と考えられていたが、そうではなく、この活断層が動いたことで起きた可能性があるという。
中田名誉教授は「南海トラフ以外にも、単独で大地震を起こす震源域があることを考える必要がある。活断層は500年以上動いていないことになり、注意が必要ではないか」としている。

中田高・広島大名誉教授は(平成23年10月)、各地の原発の活断層をめぐって、変動地形学の考えを取り入れた耐震指針が安全審査に生かされていないと指摘している。

変動地形学の手法では、地下の断層の活動によって造られた地面の起伏(変動地形)やゆがみに注目し、航空写真や地表の調査などから地下の活断層を見付け出す。その上で地下の断層を見付け出す手法である。
旧来は、専門家が適当にあたりを付けて地中深く溝を掘ったり、掘削したりして見付け出していた。そのため断層を見付け出すのは容易ではなかった。今でも多くの地質学者は、旧来の手法が主を占め、何もなかったとか、断層は短いとか、活断層ではないとかという開発者に対してお墨付きの証明書を発行して、官庁や電力業界から喜ばれている。土木学会にしろ、地質学会にしろ、権力に迎合した学者たちだけ、審議会などで引っ張りだことなり、見入りも良くなっている。今では変動地形学の手法を取り入れない地震学者は、処世術のみに長けた能無し御用地質学者と呼ばれている。

<明応地震>
室町時代後期(戦国時代初期、明応7年8月25日辰刻=西暦1498年9月20日)に発生した地震。南海トラフ沿いの巨大地震と推定されている。
記録にある被害分布が、安政東海地震に類似しており、震源域は東海地震・東南海地震と思われるものであった。一方で、四国でも一部大地震があったとする記録が発見され、また発掘調査から同時期の南海地震の存在が浮き彫りになり、広義の東海・東南海・南海連動型地震=南海トラフ地震に分類される可能性も高いとされていた。
当地震は、地震による直接被害より広範囲に及ぶ津波による被害が多く、鳥羽や志摩では高さ15mの津波の記録が残っている。

トラフ

[ 2013年4月15日 ]
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