ウインドパーク笠取で風車の頭落ちる/今度は日本製鋼所製
津市と伊賀市にまたがる青山高原にある風力発電施設で高さ65メートルの風車の羽根が発電機ごと落下しているのが見つかり、施設を運営する会社は7日の強風が原因と見て調査している。
落下したのは青山高原にある「ウインドパーク笠取」に設置された19基ある風力発電機のうちの1基。
運営している中部電力の関連企業「シーテック」によると7日、「風車の羽根がなくなっている」という通報を受けて調べたところ、一番東側にある高さ65メートルの風力発電機で風車の羽根3枚が発電機ごと落下し、鉄塔も途中の部分で曲がっていたという。
羽根は1枚あたり長さ40メートル、重さおよそ6.5トンあり、発電機と合わせると重さは約140トンあるという、7日の強風で落下したと見て調べている。
7日の三重県内は発達した低気圧の影響で強い風が吹き、津市の中心部では午前11時15分に20.2メートルの最大瞬間風速を観測している。
会社によると7日は午後3時ごろには強風のため19機ある風力発電機はすべて止まっていたという。
<前回は太鼓山風力発電所で頭へし折れる>
3月13日、京都の太鼓山風力発電所に設置されたオランダLagerway社製(JFE代理契約)の風力発電機の頭部分が落っこちた事件があったばかりであった。風力発電機は全国で928基稼動している(風力発電推進市町村全国協議会が2005年に作成した資料。合計出力933,908kW・・・最近の原発1基に満たない)。
今度はどこの風車の頭が飛ぶんだろう?
日本へ台風が上陸してくるのは前提条件での風力発電、台風の条件は40メートル・50メートルの瞬間風速は当たり前(沖縄でももっと吹く)、たかが20数メートルの風で、築10数年で頭がへし折れるとは、強風の付加の計算間違いか、構造計算ミスか、ケチったのかしかなかろう。
なお、日本製鋼所製の風力発電機の納品先は、2005年版の風力発電推進市町村全国協議会の資料では、「ウインドパーク笠取」しか見当たらない。
ウインドパーク笠取
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事業地
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三重県津市美里町
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および伊賀市上阿波地内
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発電規模
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最大出力:38,000kW
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風力発電機
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2,000kW×19基
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日本製鋼所製 同期発電機
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ローター直径:83.3m/タワー高さ:65m
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送電線
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77kV特別高圧線:約1.2km
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22kV地中送電線:約13.0km
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運転開始
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第1期 2010年2月(10基)
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第2期 2010年12月(9基)
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