アイコン 九州国際重粒子線がん治療センター「サガハイマット」オープン記念式典

がんの病巣にピンポイントに照射でき、副作用を抑えることのできる重粒子線を使った最先端のがんの治療施設、サガマット=「九州国際重粒子線がん治療センター」が、来月、鳥栖駅そばにオープンするのを前に29日、佐賀市内で記念式典が開催された。
重粒子線を使ったがんの治療施設は、全国では4番目、九州では初めてで、センターでは最初の1年間で200人の患者の受け入れを見込んでいる。

「九州国際重粒子線がん治療センター」は、放射線の一種で、炭素イオンを光の速さの70%にまで加速した重粒子線をがんの病巣に照射して治療する最先端のがん治療施設。
重粒子線は、がんの病巣にピンポイントに照射することができるため、周辺の正常な細胞へのダメージが少なく副作用を小さく抑えることができるのが特徴。
センターでは、来月から医師が治療方法などについて相談を受け付ける「セカンドオピニオン外来」の業務を開始する。
そして、7月には、前立腺がんの患者から受け入れ、治療を開始することにしている。

しかし、当施設は、残念ながら税金が投入されながら健康保険が効かない施設であり、庶民も利用できるよう早期に利用できるよう厚労省は検討すべきである。

なお、鹿児島指宿市にあるメディポリス=「がん粒子線治療研究センター」は、陽子線(水素原子イオン)を用いた粒子線治療を行っている。
鹿児島県は、当施設で粒子線治療を受ける県民の患者や家族が治療費を借り入れた場合、利子の補給制度を設けている。
「サガハイマット」でも厚労省が保険適用を認めるまで、せめて資金を拠出した福岡県や佐賀県はこうした制度を設けるべきである。

OECDの調査による相対的貧困率は、日本は加盟35ヶ国中ワースト4位である。1位イスラエル(裕福なユダヤ人と貧困層のアラブ人の混成国家)、アメリカ、メキシコに次いで日本。
本年2月の日本の生活保護世帯数は157万4,643世帯、生活保護者数は215万5,218人と本バブル崩壊後ワースト記録を更新続けている(2005年度に100万世帯を超えたとして大騒ぎになっていた)。
こうした背景もあり、粒子線・重粒子線治療の保険適用を願うものである。


 

[ 2013年5月30日 ]
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