アイコン 「がんワクチンセンター」開設 伊東恭悟教授/久留米大学

久留米大学医学部は16日、新たながんの治療法として注目されているワクチン療法の診療と研究の拠点となる「がんワクチンセンター」を腫瘍免疫学の権威である伊東恭悟教授をセンター長として開設した。
ワクチン療法は、がん細胞のタンパク質の一部をワクチンとして投与して免疫力を高める治療法で、副作用が少ないとされ、手術や抗がん剤、放射線に次ぐ第4の治療法になるのではないかと期待されている。

久留米大学はそれぞれの患者に適したワクチンを処方する独自の方法を開発し、平成21年に「ワクチン外来」を開いて実用化に向けた臨床試験を続けている。
この「がんワクチンセンター」は、久留米市内の医学部医療センターの中に新たに設けられたもので、分散していた診療や検査、研究などの部門を1ヶ所に集めて診療や研究の効率化が図れ、これまでの倍以上の1日約40人の患者を受け入れることができるようになるという。

久留米大学では、センターの開設で臨床試験が加速することから、高い効果が期待できる、前立腺がんと悪性の脳腫瘍に用いるワクチンについては、3年から5年以内に医薬品の承認を得たいとしている。
「がんワクチンセンター」のセンター長で免疫・免疫治療学の伊東恭悟教授は「研究も臨床試験も1ヶ所で行うことができる施設は世界でも類がない。医薬品としての承認が早まることで患者の期待に応えることができる」と話しているという。

伊東恭悟教授:
昭和49年  弘前大学医学部卒業(同第二外科講座入局)
昭和54年  東北大学歯学部口腔細菌学講座助手
昭和59年  アラバマ大学医学部外科及び免疫学部門研究員
昭和60年  テキサス大学M.D.アンダーソン病院及び腫瘍研究所、
外科及び免疫学部門、ポストドクトラルフェロー
昭和62年  同助教授
平成 2年   同准教授
平成 4年-  久留米大学医学部免疫・免疫治療学講座主任教授
平成10年-平成15年 久留米大学先端癌治療研究センター所長(兼務)
平成13年-平成20年  久留米大学学長特別補佐(兼務)
平成15年-平成19年  21世紀COEプログラム「先端的な癌治療研究の拠点」
拠点リーダー(兼務)
平成21年- 文部科学省知的クラスター創成事業(グローバル拠点育成型)「久留米高度先端医療開発ク
ラスター」研究統括
専門:腫瘍免疫学
 

[ 2013年7月17日 ]
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