アイコン 何で食べていけないの 西宮保育所の給食残食問題一考

日本人も相当狂ってきている。
兵庫県西宮市は5月30日、市立17保育所で給食調理員が余った給食などを食べていたと発表した。保育所長会で「食べてはいけない」という取り決めをしたにもかかわらず、周知を怠っていたとして、健康福祉局の担当理事ら3人を文書訓告の処分にふしたという。
何で処分されなければならないのだろう?

産経新聞や大方の人は、「確かに、まだ食べられるものを杓子定規に規則で捨ててしまうのはどうかといった意見もあるだろうが、役得的に余った給食を食べていた調理員の行為は、とてもほめられたものではないだろう」との意見だろう。ならばその残った食をどう処理するのか、役所のマニュアルでは2時間経てば全部廃棄するとしているという。
だが、一方で、食にもありつけず餓死していく人が今の日本にいる。
横浜では、ボランティアの人たちが、コンビニが捨てるまだ食べられる弁当をコンビニから貰い、再熱処理したり、再調理して食時間を延ばし、不景気で仕事にもありつけない人たちに超格安で振舞っている人たちもいる。
役所でも、セブンイレブンを代表とするコンビニ業界のように超合理主義にまだ食べられる弁当や食材を廃棄するようなことをやっていては、日本の借金が増えるのが当たり前である。
食べられる食材が残っているのであれば、ボランティアの人たちを活用し、生活に困窮している人たちに振舞うとか、最低でも調理員たちが無料でも何でもよいから食するのが当然だろう。

いつの間にか日本人は、生きる糧である食を、ハゲタカの経済合理主義のみ追求し、あまったら捨てることを美徳にしてしまう風潮を規則という美名の下に、自ら脳味噌まで洗脳してしまっている。
西宮の役所は率先して、あまった食をどう生かすか正面から向き合ってもらいたいものだ。

今回の西宮の保育所の残食問題も、告げ口・タレ込みから問題が発覚したという。ケツの穴の小さいアホが告げ口したのであろう。告げ口するぐらいなら、有効活用の対案もなすべきだ。
役所も杓子定規に何でも規則で縛っていたら、日本人は何も考えなくなり、みんな規則バカになってしまおう。(そういう人たちが多くなっているのも現実だが・・・)
経済合理性からではなく、自然体で残った食材をどう生かすか、みんなが考え、生かす最善の方法を見つけるべきではなかろうか。

[ 2013年6月24日 ]
モバイル
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
スポンサード リンク

コメント

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   


PICK UP

↑トップへ

サイト内検索