アイコン エジプト軍/モルシ大統領ら閣僚次々拘束 大統領派ムスリム同胞団と衝突も

4日午前0時、エジプト軍がモルシ大統領の解任を発表してクーデターに踏み切ったことに対して、大統領支持派が強く反発、各地で反大統領派と治安部隊が衝突し、これまでに14人が死亡する事態となっている。

エ ジプトでは、経済や治安の悪化などに対する不満を背景に、先月末からモルシ大統領の辞任を求めるデモが全土に拡大し、イスラム勢力を中心とする大統領支持 派と衝突を繰り返していた。こうした事態に軍は、モルシ大統領に対して、4日午前0時までに解決しなければ、軍が憲法を停止(=クーデター)すると警告し ていた。

エジプト軍は、3日深夜、首都カイロ市内に装甲車などを展開して大統領支持派を包囲したり、国営テレビを管理下に置いた。
その後、軍部のシシ国防相がテレビ演説、モルシ大統領が国民の要求に応じなかったと批判したうえで、憲法を一時停止して大統領選挙を早期に実施するとともに憲法裁判所の長官が暫定大統領に就任すると発表し、モルシ大統領を解任して事実上のクーデターに踏み切ったことを明らかにした。
これに対して、モルシ大統領は、大統領府のツイッターでクーデターを拒否し平和的に抵抗を続けるよう国民に呼びかけている。
大統領を支持するイスラム組織「ムスリム同胞団」は、モルシ大統領は、国防省の施設に移されたということで、大統領が具体的にどのような状況に置かれているかは分かっていない。

国営通信によると、治安当局は与党・自由公正党のカタトニ党首らムスリム同胞団の幹部を相次いで拘束するなど、大統領側の反発を力で抑え込むため強硬手段に出ているという。

モルシ大統領の支持者は、民主的に選ばれた大統領に対するクーデターは民主化に逆行するとして強く反発しており、各地で反大統領派や治安部隊と衝突している。
ロイター通信によると、北部の町、マルサマトルーフで8人が死亡したほか、アレクサンドリアでも3人が死亡するなど、これまでに合わせて14人が死亡しており、事態が収拾に向かうのか予断を許さない情勢が続いている。

アメリカは、モルシ大統領が過去イスラエルを批判していたことから嫌っており、イスラエルとエジプトを中東の政策の柱とするアメリカが、裏でデモを先導・扇動し、懇意にしているエジプト軍を使い、頭の首を据え替えさせる動きに出たとも思われる。
オバマが、エジプト軍の介入に強い懸念を示しても、それはパフォーマンス。

[ 2013年7月 4日 ]
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