アイコン 痛くない針の岡野工業が所得隠し

東京国税局が、世界トップレベルの技術で「痛くない注射針」を開発した金属加工会社の岡野工業(株)(東京都墨田区東向島6-62-13)が、取り引きを偽装して架空経費を計上していたとして、1億円を超える所得隠しを指摘していた。

同社は、先端の直径が僅か0.2ミリで、刺したときに痛みを感じにくい注射針の開発に成功、痛くない針シェア100%、日本の物作りを代表する技術を持つ会社として知られる。

従来の注射針のようにパイプを細くするのではなく、板金を巻いて造る新製法により、ステンレス板で長さが20ミリ、穴の直径が90ミクロン、外径が200ミクロンと、いわば蚊の針と同じ細さの「痛くない注射針」を開発して、世界シェアー100%。

しかし、儲かりすぎるため、取引先と共謀し、自動車部品を発注したように装い、代金を渡したう
えで、その多くを還流させる手口を繰り返し、架空経費を計上していたという。

このため東京国税局は、一昨年までの5年間で、1億円を超える所得隠しを指摘、重加算税を含め約4900万円を追徴課税した。
岡野工業の岡野雅行社長は、取引先の問題で、部品製造がうまくいかず納品されなかったが、代金は支払っており架空の経費ではない。国税局と見解の相違があったが、修正申告には応じたと話しているという。
追徴税を払えば、何を言ってもよいものではないが・・・・。

[ 2013年7月19日 ]
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