アイコン フクシマ 地下水放射能汚染はタンク漏れによるものか?

 東電は9月5日、8月19日に東京電力福島第一原発の放射能汚染水タンクからの約300トンの汚染水漏れ事故で、漏れた水が地下水まで達していたと発表した。
 タンクの処理水は、放射性セシウムなどガンマ線を発する物質を除去しているが、タンク近くの観測用井戸で4日に採取した地下水から、高い値の放射性ストロンチウムなどを検出したと報じられている。
 本当にそうであろうか?
   大爆発で破壊された原子炉建屋の地下部分の床や壁は、本地震でヒビ割れ、建屋内には、毎日400トンの地下水が流入しているという。一応、濾過工程を通 した汚染水が、直径12m、高さ16mの1800トンタンクに保管され続けている。炉心用冷却水は、放射性物質濾過装置による循環水が使用されていると仮 定しても、4.5日に1基汚染水タンクが増え続けていることになる。地下水流入をストップさせずこれまでいた東電は、どこまでタンクを増やすつもりであっ たのであろうか? ただ、現在もタンクは増え続けている。

汚染水タンクの漏れの原因は、タンクが組立式で、繋ぎ目は樹脂で防水されている。しかし、その樹脂が劣化して、漏れ出ているという。ならば、すでに350基あるとされる汚染水タンクは、早かれ遅かれ、漏水を起こしてタンクのように漏水することになる。フクシマでは、東日本大震災後何十回ともなく震度4以上の与震や新たなる地震が揺れ続け、今後とも頻発して起こる。
そうした地震による衝撃が、劣化し、硬化した繋ぎ目の樹脂にヒビ割れを生じさせ、あちこちのタンクで漏水を生じられセル可能性もある。

また、今回、地下水も放射性物質に汚染されている。だが、汚染水タンクから漏れ出た放射性物質が地下水を汚染したと報告されているが、超高濃度の建屋内の放射性物質が、ヒビ割れた建屋の地下部分から、地下水脈側に逆流しているとは考えられないだろうか。

東電も国もフクシマのすべての情報を、米軍のイラク戦争並みに管理しており、真実はまったくわからない。時として、国さえも東電により情報を管理され、共有されない事態も明らかになっている。
フクシマで国が承認する第3者機関は、IAEAくらいしかないと思われるが、早期にIAEAにフクシマに常駐してもらい、真実の情報を国民に対して、流してもらいたいものだ。
今回の東京オリンピック招致にしても、世界の国々から、いくら招致委員会が大丈夫だと説明しても、国や東電から発表されている情報そのものが信用されていないことをまざまざと見せ付けられている。また、関係者の放射能に対する考えが世界に通用しないほど甘すぎている。
それを裏付けるニュースが6日、また報道されている。
東京電力福島第1原発事故に対応する「子ども・被災者生活支援法」で、復興庁が支援対象地域や内容を決める際に、関係省庁と協議した会議の議事録が作成されていないことが、同庁への情報公開請求で分かった。
同庁は、会議資料についても「国民の誤解や臆測を招く」などとして開示しなかった。復興庁は会議の存在も明らかにしてこなかった経緯がある。
こうした島国根性の「秘密体質」が、日本にとどまらず、国際世論から問われ、オリンピックでの招致説明会では、今や第1候補に躍り出ながら、日本人にはすでにマヒしてしまった放射能問題を、今でも世界が嫌い続け、日本が、東京が不審がられている。

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[ 2013年9月 6日 ]
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