フクシマ 超高濃度汚染水は防波堤内で薄まり、さらに外洋で最終処理されている
爆発原子炉建屋から、汚染水が漏れ出ていたことが判明して いる。その超高濃度汚染水は、シルトフェンス内側で、海水により薄められ蓄積?され、その蓄積された超高濃度汚染水は、シルトフェンスをすり抜け、防波堤 内部で1/5の超高濃度汚染水となっている。防波堤内の海水は毎日半部が入れ替わっており、シルトフェンス外の防波堤内の濃度は1/5に減っている。その 汚染された海水も、防波堤内から外洋へ放出され、海流に乗り限りなく0に希薄化されている。
防波堤は、北(上)側からと南(下)側から突き出た突端は開いており、魚の行き来を遮断するため網が仕掛けられているが、放射性物質に対する遮蔽効果は0である。
防波堤内の海水の出入り口は潮の満ち加減で1日に半分が入れ替わると東電により説明されている。
防波堤外へ出た1/5に希薄化された超高濃度汚染水は、フクシマ沖に流れる沿岸流が北から南へ流れており、沿岸流の沖には黒潮が北に向かって流れている。
ということで、フクシマの超高濃度汚染水は、湾内で1/5に薄められ、その後防波堤内から沿岸流の海水により薄められ、茨城県沖へ南下する。それから黒潮に乗り、限りなく0に薄められ、太平洋の各地へ流れている。
こうしてみれば、フクシマの超高濃度汚染水は、防波堤湾内で幾分希薄化され、その湾内の海水が、太平洋へ放出され、太平洋の海水により、さらにさらに希薄化され、お見事最終処理されているというすばらしい「状況はコントロールされている」という図式となっている。
また、「汚染水による影響は港湾内の0.3平方キロの範囲内で完全にブロックされている。」との説明は、汚染水による影響を受けていると思われるお魚さんたちを、防波堤の出入り口に網を設置し、防波堤湾内から外洋へ出ないように完全にブロックしているという意味だ。
ただ、東電がこうした事実をメディアに公に説明したのは初めてであり、これを仲良しこよしの国民の皆さん方は既に承知しているだろう。しかし、国際世論やお魚さんたちが許すかどうかは別問題である。
太平洋にフクシマの放射性物質は全部捨てちゃえ。と言ってしまったら、おしまいだろうが、同じことがフクシマで起きているのも事実である。
「(フクシマの汚染水問題は)心配しなければいけないような状況でない」と田中規制委員長は述べ、こうした太平洋への放射能汚染水の放流を事実上認め、心配するような段階ではないとおっしゃっている。おそれいった。
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