アイコン 米国/中国製ペットフードで大量死  FDA調査中

中国から輸入したペット用おやつを食べた飼い犬や飼い猫が、病気になったり・死ぬ例が米国で相次いでおり、米食品医薬品局(FDA)が調査に乗り出したとAFPが伝えている。
23日のFDAの発表によると、2007年以降「ペット用おやつのジャーキーに関連する疾患」にかかったとして犬3600例、猫10例が報告されており、うち約580例で死に至ったという。
しかし、原因物質の特定はまだできていない。

FDAでは、さらに情報を集めるため、該当すると思われる場合は、速やかに報告するよう消費者に呼び掛けている。また分析を行うため獣医師らに血液、尿、組織のサンプル提出を要請している。
これまでの調査では、ペットは、食欲減退、活性低下、嘔吐、下痢 (血または粘液) と時々、高められた水消費および増加排尿を呈している。重症の場合は、腎臓障害、消化管出血およびまれな腎障害。症例の約 60%き胃腸の病気と約30%は腎臓と尿に問題が生じている。残りのケースは崩壊、痙攣や皮膚などの問題の様々な徴候を報告されている。

FDA獣医学センター所長は「われわれが見たことのある疾患発生例の中でも、最もつかみにくく謎が多い例の一つ」だと述べている。
ペット用おやつのジャーキーは、鶏やカモの肉やサツマイモ、ドライフルーツなどからできているが、米国法の下では原材料の原産地の申告は製造業者に義務付けられていない。
FDAによれば、問題とみられるジャーキーの大半は中国製で、原因解明のための調査の一環としてすでに中国の製造業者を訪れたという。

昨年1月にはニューヨーク州の試験場で検査した中国産ペット用ジャーキーの複数のサンプルから、最大6種類の薬物が非常に低レベルながら検出され、該当製品が米市場から回収されたことがある。
また、07年には今回同様、犬や猫が病気になったり、死んだことから、FDAが調査したところ、中国から輸入されていたペットフード用原材料から汚染物質が見つかり、米国内外での製品回収に至ったことがある。

FDA原文:
f you have a dog or cat that became ill after eating jerky pet treats, the Food and Drug Administration (FDA) would like to hear from you or your veterinarian.
The agency has repeatedly issued alerts to consumers about reports it has received concerning jerky pet treat-related illnesses involving 3,600 dogs and 10 cats in the U.S. since 2007. Approximately 580 of those pets have died.・・・。中略・・・

A number of jerky pet treat products were removed from the market in January 2013 after a New York State lab reported finding evidence of up to six drugs in certain jerky pet treats made in China. While the levels of these drugs were very low and it's unlikely that they caused the illnesses, FDA noted a decrease in reports of jerky-suspected illnesses after the products were removed from the market. FDA believes that the number of reports may have declined simply because fewer jerky treats were available.
 

[ 2013年10月25日 ]
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