パラダイスセガサミーのチェ・ジョンファン代表は「『パラダイスシティー』が仁川空港を利用する外国人観光客にとって、韓流文化が体験できる観光の中心地になるようにする」と話した。
また、カジノの１日の入場者数を１６万人と予測し、「中国人の割合は他のカジノと同じ水準の５５～６０％になるだろう」との見通しを示しているという。

パラダイスシティーは、日本人や中国人など外国人観光客をターゲットにした韓流文化の拠点として、先端の情報技術（ＩＴ）を取り入れたリゾートを目指す。来年４月に着工するリゾートの敷地面積はサッカー場４７面に当たる３２万２６００平方メートル。

第１段階として２０１７年にオープンする施設は韓国最大規模（１万１１９０平方メートル）の外国人専用カジノや、客室数７００室規模のホテル、公演会場、ショッピングモール、レストラン、展示場など。韓国の文化や食べ物、ファッション、美容、Ｋ－ＰＯＰなどを体験できる「韓流エンターテインメント」も用意される。
第２段階として五つ星ホテルやスパ施設などがオープンし、カジノの増築も行われる。

パラダイスシティーが予定通り２０１７年にオープンすれば、韓国で初めての統合型リゾートになる。

＜日本のユニバーサル・エンタ、マルハンは・・・＞
仁川・永宗島ではパラダイスグループの他にＬＯＣＺコリア、ユニバーサルエンターテインメントなどがカジノ事業を推進中。
また、永宗島の永宗大橋下の埋立地では、パチンコのマルハンの韓昌祐会長会長らが特定目的会社（SPC）「世界韓商ドリーム アイランド」を設立し、2018年までに総合ビジネス・観光レジャー団地として、ゴルフ場やウオーターパーク、高級ホテルなどを建設する予定となっている。当開発にカジノ施設ができる可能性がある。

＜韓国ノカジノ産業＞現在１６店
２０１２年、韓国の外国人専用カジノで、中国人客数が日本人客を初めて上回った。韓国文化体育観光部などによると、外国人専用カジノ１６店の２０１２年の来店者のうち、中国人が占める割合は４０．７％（９７万８１８人）で初めて首位となった。日本人は３３％（７８万５５３８人）にとどまった。
韓国のカジノ１６店の来店者数は、２００９年に１６７万６２０７人、２０１０年に１９４万５８１９人、２０１１年に２１０万６９８人、２０１２年に２３８万３５８７人と、毎年増加している。
売上高は２００９年に９１９６億ウォン、２０１０年に１兆５７億ウォン、２０１１年に１兆１２５３億ウォン、２０１２年に１兆２５１０億ウォン(1,150億円/0.092円)と着実に増加している。

ソウル：
ミレニアムソウルヒルトンホテルにあるセブンラックカジノ店
シェラトングランデウォーカーヒルにあるパラダイスカジノ・ウォーカーヒル
ＣＯＥＸインターコンチネンタルにあるセブンラックソウル江南店、ハイアットリージェンシー仁川にあるパラダイスゴールデンゲートカジノ
釜山：
釜山ロッテホテルにあるセブンラックカジノ釜山ロッテ店、
パラダイスホテル釜山にあるパラダイスカジノ釜山
済州島：
済州新羅ホテルにあるベルーガカジノ、
ロッテホテル済州であるロッテ･カジノ済州
（セブンラックはグランドコリアレジャーが運営している）
など