アイコン ソニー/閉鎖予定のルネサス鶴岡工場買収検討

ソニーがルネサスエレクトロニクスの主力拠点である鶴岡工場(山形県鶴岡市)の買収を検討して いる。アップルのiPhonやサムスンのギャラクシーなどスマートフォン向け旺盛な需要があり、半導体製品のCMOSイメージセンサー増産の手段として、 同工場の活用を視野に検討している。

ソニーはルネサスの鶴岡工場の調査を開始している。工場の取得価格や従業員の処遇のほか、生産設備の転用方法などが対象。ただ、デューディリジェンス(資産査定)にも入っていない初期の段階で、実際に買収合意に至るかどうかは不透明。

現在、ソニーのCMOSセンサーは、長崎工場(長崎県諫早市)と熊本工場(熊本県菊陽町)で生産している。今後の追加投資も2工場の増強が有力だが、ルネサスの鶴岡工場もひとつの選択肢として浮上している。

ただ、鶴岡工場は民生用のシステムLSI(大規模集積回路)の生産拠点で、任天堂の据え置き型ゲーム機「WiiU」の専用半導体などを手掛けている。
この工場をCMOSセンサーの製造ラインに転用する場合、工場への出資金だけでなく製造装置を入れ替えるなど追加投資が必要になる。
ソニーは、足元でスマホが伸びる一方で、コンパクトデジカメ市場が縮小するなどCMOSセンサーの需要が一部で減速していることも踏まえ、慎重に検討する。

経営再建中のルネサスは、鶴岡工場を今後3年以内に閉鎖すると発表しており、実現すれば、工場の従業員850人の雇用問題や閉鎖費用の回避につながる。
2012年のCMOSセンサーの世界出荷金額シェアは、ソニーが32.1%で首位。今後20%の生産増強を計画している。
参照:ロイター
従業員や地域経済の問題から、国や県が金を出してもソニーにお願いすべきだろう。

[ 2013年12月 4日 ]
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