アイコン 2013年の経常収支 最低の3兆円の黒字 燃料と海外工場からの輸入増顕著

2013年の日本の経常収支は、黒字額が3兆3061億円にとどまり、統計開始の1985年以降で最低となった。

「経常収支」は、日本が海外との貿易や金融取引などでどれだけ稼いだかを示すもので、輸出から輸入を差し引いた「貿易収支」や、海外との利子や配当のやり取りを示す「所得収支」などを合わせたもの。
財務省の発表によると、
「貿易収支」は、円安で原油やLNG=液化天然ガスの輸入額が増えたうえ、電気製品の輸出が伸び悩んだことなどから、10兆6399億円の赤字と過去最大を記録。

貿易収支は、円安による燃料価格の高騰、日本企業の海外工場から日本へ輸入する際の円安による輸入価格高が主な原因となっている。(円安にもかかわらず輸出数量の伸びない原因は、日本企業の多くが海外へ工場を移転したため)

一方、「所得収支」は、日本企業の海外での収益増加で16兆5318億円の黒字だった。
結果、2013年の「経常収支」は3兆3061億円の黒字と、一昨年より▲31.5%減り、黒字額は、統計が比較できる1985年以降で最も少なくなった。

経常黒字は、最も多かった平成19年の24兆9341億円から3年連続減少を続け、約8分の1に縮小した。
また、昨年12月の経常収支は、6,386億円の赤字と、1ヶ月間としては、これまでで最も大きい経常赤字となった。
貿易赤字は、海外の景気が回復しても、円安が進めば、さらに悪化する可能性がある。原発でも早期に動かすのだろう。
円安では108円前後から、国内での産物が世界で競争力を持ってくる。
ただ、現在の東南アジア諸国は経済ナショナリズムにより、工場進出しなければ、輸入物に対して高い関税をぶっ掛ける可能性もある。
 

[ 2014年2月10日 ]
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