東京チカラめしの三光マーケティングフーズ/第2四半期 急落 すき家マイナス続
同社は第2四半期(7~12月)までについて、期中に実施した東京チカラめし業態の大幅な店舗再編、居酒屋業態の売上高が当初予想を下回ったこと、円安による東京チカラめし業態の主要食材の調達価格高騰による売上原価率の上昇、居酒屋業態の新業態開発、既存店舗のリニューアル推進などの先行投資を実施した結果、総じて前期実績より大幅に下回る結果となったとしている。
連結/百万円
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売上高
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営業利益
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経常利益
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当期利益
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13年6月第2四半期
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13,070
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200
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239
|
20
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14年6月第2四半期
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10,353
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-1,625
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-1,483
|
-3,095
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14/Q2/13/Q2比
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79.2%
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/百万円
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11/6期Q2
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12/6期Q2
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13/6期Q2
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14/6期Q2
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売上高
|
12,690
|
12,784
|
13,070
|
10,353
|
原価
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3,094
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3,273
|
3,627
|
3,510
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粗利率
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75.62%
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74.40%
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72.25%
|
66.10%
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決算期/百万円
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11/6期
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12/6期
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13/6期
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14/6期予
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売上高
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24,306
|
25,884
|
25,712
|
19,500
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営業利益
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2,413
|
1,751
|
-179
|
-2,400
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経常利益
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2,223
|
1,834
|
13
|
-2,200
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当期利益
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606
|
801
|
-787
|
-4,400
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総資産
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19,365
|
20,055
|
18,269
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自己資本
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14,529
|
15,100
|
14,085
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資本金
|
2,390
|
2,390
|
2,390
|
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有利子負債
|
0
|
0
|
0
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自己資本率
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75.0%
|
75.3%
|
77.1%
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三光マーケティングフーズは、牛丼の新勢力として「東京チカラめし」「270円均一」メニューの「金の蔵Jr.」、「東方見聞録」、「月の雫」などを展開しているが、円安による材料費高騰だけではなく、ファーストフード全体に広がる外食離れから業績が急速に悪化している。
同社はこうした環境下、前期末130店舗あった店舗を大胆にも39店舗閉鎖。東京チカラめしの採算性悪化に加え、居酒屋チェーンも18店舗閉鎖するほどこちらも集客不足に陥り閉鎖している。
当第2四半期において、特損は、店舗閉鎖に伴う3億33百万円、減損損失4億29百万円の計7億62百万円を計上している。しかし、赤字額からすれば、そんなものでは収まらない。
<牛丼戦争の代表格「すき家」に見る成れの果て>
すき家
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既存店売上高推移 対前年同月比
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2012年3月期
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2013年3月期
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2014年3月期
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4月
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106.1%
|
93.1%
|
96.5%
|
5月
|
104.8%
|
89.2%
|
91.2%
|
6月
|
106.0%
|
98.2%
|
92.9%
|
7月
|
109.6%
|
91.5%
|
91.5%
|
8月
|
100.0%
|
93.6%
|
90.1%
|
9月
|
99.4%
|
92.5%
|
90.2%
|
10月
|
98.9%
|
92.7%
|
90.4%
|
11月
|
98.7%
|
91.3%
|
99.4%
|
12月
|
95.9%
|
95.2%
|
95.3%
|
1月
|
95.2%
|
90.8%
|
99.0%
|
2月
|
97.1%
|
89.9%
|
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3月
|
99.4%
|
88.5%
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牛丼戦争により、各マスコミが報道で取り上げていた頃までは、既存店も前年比売上高をアップさせていたが、疲弊・消耗戦の牛丼価格戦争にマスコミも呆れ果て、取り扱わなくなった途端の一昨年9月から29ヶ月間連続して既存店売上高は落ちている。
さらに、昨年はじめからは、アベノミクスにより急激に円安が進み、主材料の牛肉価格が高騰、採算性まで悪化させている。(豪州ドル高で)
ファーストフードの低迷は、アベノミクスで回復傾向にあるファミレスや焼肉店と異なり、コンビニ弁当やデパ地下などの内食に押され続けていることにある。末端の庶民の懐は、アベノミクスにより、税や諸物価が上がり、逆に可処分所得が小さくなっていることも見逃せないところだ。
現在の建設技能労働者のように、需給が逼迫して、少々値を上げても建設現場に人が集まらない状況は、少子化の進行でいずれブラックの多いサービス産業に襲いかかる。それを見越して政府は、外国人労働者の受け入れを拡大させようとしているが・・・。内需拡大は上からも末端からも可処分所得の増加により牽引されるが、現在は上からだけとなっており、そうした末端庶民にも否応なく消費税増税がすぐそこに待ち構えている。各種税高とともに。
[ 2014年2月13日 ]
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