ウエアラブル市場 消費者をよそに花盛り 華為・グーグル・・ソニー
中国の通信機器大手、華為技術も今回初めてウエアラブル(着用できる)機器市場に進出。
華為が初めて出したウエアラブル機器「トークバンド1」
華為はバルセロナでのモバイル通信関連見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」で「トークバンド1」を発表した。これは手首に巻き付けるスマートバンドに形状が似ている。
時計の機能と健康状態を追跡する機能に加え、近距離無線通信規格のBluetooth(ブルートゥース)を通じてヘッドセットで携帯電話を送受信するという従来製品にない機能も搭載した。
機器の一部は取り外し可能でイアホンとして使えるため、ユーザーは電話機をポケットやカバンから取り出さなくても電話をかけることができる。
華為によると、新型機器は米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」と米アップルのOS「iOS」に対応している。
華為は、ウエアラブル機器市場に進出したばかりで、消費財ブランドとしてはまだほとんど知られていない。
消費者の多くがスマホやタブレット型端末以外のネット接続機器の必要性をまだ確信していないにもかかわらず、スマートウオッチ・スマートバンド市場ではメーカー数が急速に増え、競争は激化している。
華為によると、中国では来月トークバンドを発売する。続いて4~6月期(第2四半期)に西欧、中東、ロシア、日本で発売する。欧州では99ユーロ(約1万4000円)での販売を計画している。
価格は、健康増進目的のスマートバンドと比べてそれほど安いわけではない。例えばナイキのオンラインストアでは「フューエルバンド」が149ドル(約1万5000円)で販売されている。
華為によると、トークバンドには携帯通信機能以外に歩数計のような機能も付いている。歩数を数え、どの位のカロリーを燃焼したかを計算する機能だ。そのほか、睡眠の時間や質を調べる機能も付いているという。
<グーグルウォッチ・LG>
米グーグルは、韓国・LG電子との協力の成果であるモバイル機器用無償基本ソフト(OS)「アンドロイド」搭載スマートウォッチを新たに製品群に加える。事業に詳しい人物が23日、明らかにした。
グーグルは、この腕時計型端末のアンドロイド搭載スマートウォッチについて開発中としており、6月のグーグル開発業者向け行事で正式に発表される可能性がある。
グーグルは、スマートウォッチや「ネクサス」ブランドのスマホやタブレット(多機能携帯)端末以外に、今年後半にめがね型ウエアラブル端末「グーグルグラス」を量販する。
グーグルは、1月にネットに接続する温度調節装置(サーモスタット)や煙探知機を製造する米ネスト・ラボを買収したことで、家電にも参入している。
<サムスン TIZENウォッチ>
韓国のサムスン電子は23日、同社が後押しするモバイル機器用基本ソフト(OS)「Tizen(タイゼン)」を搭載した新型腕時計型端末(スマートウオッチ)「ギャラクシー・ギア2」を発表する。
サムスンは米半導体大手インテルのほか、NTTドコモや仏オランジュなどの通信大手数社とTizenの開発を進めている。グーグルとの協力を続けながらも、Tizenを搭載した新製品を開発したことはサムスンがいかにTizenに力を入れているかを物語る。(サムスンは、グーグルOSアンドロイドを搭載したスマホや各種端末機種を圧倒的な販売力で売ってきたが、その後のソフト部門でおいしいところを全部持っていかれている現実がある)
<ソニー 新「Xperia」・新リストバンドも>
ソニーは24日、新「Xperia」3モデルを発表した。“Xperia”シリーズの新モデルとなるスマホ「Xperia Z2」「Xperia M2」、タブレット「Xperia Z2 Tablet」、スマートウェア「SmartBand」を発表した。
XperiaZ2は、約5.2インチのフルHDディスプレイと、約2070万画素のカメラを搭載したスマホ。フルハイビジョンの約4倍の解像度を持つ4K画質の動画を撮影できる機能や、撮影した動画をスローモーション再生できる機能を搭載し、テレビに転送して視聴できるようにしている。
一方、SmartBandは、スマートフォンアプリ「Lifelog」と連携させて、歩数や音楽、写真、通話など日々の行動を記録できるリストバンド型のウェアラブルデバイス。電話の着信やSNSの更新通知を振動で伝えるほか、スマホ上の音楽再生などの操作もできる。NFCに対応しており、Xperiaスマホにかざすだけで、ワイヤレス接続が可能となっている。
幸運を呼ぶリストバンドではあるまいし、戦略がチグハグ、こんなデザインのウエアラブルが売れるのだろうか。持ってますよ、付けてますよ、機能も十分すぎるほど付き最先端をいってますよ、おしゃれでかっこいいでしょうをまったくクリアしていないようだが・・・。消費者目線が欠落しているように思うが・・・。
企業
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ウエアラブル機器
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発売
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米グーグル
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メガネ型「グーグルグラス」
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2014年
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米テレパシー
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メガネ型「テレパシー・ワン」
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2014年
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サムスン電子
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腕時計型「ギャラクシーギア」
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2013年9月
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LG電子
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イヤホン型「ハートレートイヤホン」
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2014年春
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タッチパネル式「ライフバンドタッチ」
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2014年春
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ソニー
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腕時計型「スマートウォッチ2」
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2013年10月
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リストバンド型「コア」
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2014年春
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NTTドコモ
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メガネ型「インテリジェントグラス」
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パナソニック
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耳に装着する「4Kウエアラブルカメラ」
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2014年秋
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セイコーエプソン
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メガネ型端末
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2014年4月
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中国ZTE
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腕時計型「ブルーウォッチ」
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2014年3月
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ナイキ
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フューエルバンドSE
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2013年11月
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モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
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