アイコン デフォルトの可能性 太陽光発電の上海超日太陽能科技 中国債券市場で初か

中国の太陽光発電業界は、グリーンエネルギーを補助金行政で大きく取り入れていた欧州諸国が、経済危機に見舞われ、補助金どころではなくなり、急激に太陽光発電の導入が冷え込んだ。 
イケイケドンドンで世界市場を制覇していった中国の太陽光発電の企業群は、過剰生産設備に身動き取れなくなり、先般も最大手の一角のサンテックが実質破綻した。

上海超日太陽能科技は、7日に予定されている社債の利払いが間に合わない見通しを明らかにしたと報道されている。
 デフォルトの見込みとなっているのは、超日太陽が2011年に発行した「超日-11」債で、発行額は10億元、利率は8.98%。同社は5日までに深セン証券取引所に利息のうち8900万元(1450万ドル)の預託を義務付けられていたが、400万元しか支払えなかったという。
いつものことのように、こっそり、政府機関が指示してどっかが支援しない限り、デフォルトの可能性が高くなっている。
 同社は昨年1月にもデフォルトの危険性があったが、延滞融資の期限繰り延べにより、やっと利払いをした経緯があり、今回もそのような措置が取られる可能性はある。
 ただ、中国の社債残高は、記録的な水準に達しており、同じようなケースは今後いくらでも発生する可能性がある。
中国政府がどこまで面倒見るのか、裏口ではシャドーバンキングのデフォルトも懸念されており、一機にバブル崩壊の危険性も少しばかり孕む。

中国政府は、不況業種の業界再編を政策にしており、今回、破綻させて再編させるのか、それとも今回は、中国債券市場の不安を煽る可能性も高く破綻させず、支援しながら再編させるのか、中国政府の今後を占うものとなる。

以上、参照、ロイター等
 ブルームバーグの同社の取引案内ページには、「取引停止」と赤で記載されている。
 

[ 2014年3月 5日 ]
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