アイコン 公務員汚職のシャングリラ中国 摘発者5万人超える

習近平体制になり、これまで汚職天国であった公務員も首根っこを捕まえる動きになってき た。中央政府が指示しても守らない地方政府、その地方政府のほとんどが、公共投資資金として中央政府から送り込まれたり、借金を認められたりした資金を不 動産開発投資にまわし、今やほとんどが首が回らなくなっている。

一方、習近平の権力掌握派も江沢民一派との水面下の抗争に明け暮れている。

 軍隊・公安・警察含む各官庁・地方政府・国営企業・地方政府系企業にいたるまで、現勢力の習派と旧勢力との江沢民派に大きく分かれている。
それも山場を迎えているとされ、江沢民派とされる序列9位の公安担当の元国家常務委員の周永康の息子周斌が不正取引で逮捕され、残るは本人だけとなっているようだが・・・。根は深い。

中国の習近平指導部は、去年1年間に汚職で摘発された公務員が5万人を超えたと発表し、国民に対して腐敗の取締りの成果があったと発表された。
北京で開かれている全人代=全国人民代表大会で、最高検察庁にあたる「最高人民検察院」の曹建明検察長が報告して明らかにした。
 中国で昨年1年間に収賄や横領などの汚職で摘発された公務員の数は5万1306人にのぼり、前年より4000人近く増えた。

このうち、閣僚級と省長級が8人、局長級が253人などと、高級幹部の摘発も増えている。
習近平指導部は、国民の不満が強い腐敗の撲滅をスローガンに掲げ、「虎もハエもたたく」として聖域を設けずに取り締まる姿勢を示しているが、国民に対して、その成果をアピールすることで、共産党の求心力をつなぎ止めたいというねらいがあるものとみられる。

報告の中で曹検察長は、高級幹部の間で、海外に逃れたり不正に蓄財した資産を外国の銀行口座に送金したりするケースが指摘されていることを念頭に、「海外に逃れる容疑者の追跡や隠された資産の追及を強化するなど、職務権限を利用した犯罪を予防し阻止する」と発表した。
以上

 地方政府の要人たちは公費で、自分専用の公用車にべントレーなど超高級車を購入するほど、成金になっていたとされる。そうしたことから、昨年、中央政府は中央・地方問わず公務員に対し、贅沢禁止令を出し、反腐敗闘争を宣言している。富裕層に対しても贅を慎むように要請している。しかし、今や中国人は世界の贅沢品の半分を購入していると試算されており、2013年の国内での贅沢品消費総額は1,020億ドル(約10兆円)に達しているという。(中央政府要人たちは留学子息たちをほとんど帰国させている)
 そうした中央政府の動きから、ベントレー、フェラーリ、ランボルギーニなどの超高級車の売れ行きが昨年大幅にダウン、その代わり、ベンツやBMWなど高級車が飛ぶように売れている販売増の数値になっている。
 現在、開催している全人代では水筒持参の高級委員もいるほど。しかも習近平の中央政府は、反腐敗闘争を胡錦濤もなしえなかった江沢民一派の一掃も絡め、推進させているようである。

(中国では、官庁手続きなど必要書類の捺印は、賄賂でしか早期にもらえないのが実態だ。企業の取締りなども賄賂しだいゆえに、大気汚染にしてもまったく改善されないどころか悪化している始末だ)

地方ではいまだ地方都市の官僚が、不動産会社と結託して、ほとんど無償で住民を追い出して収用し、開発している。そのため暴動も発生しているが、国による情報操作で一つも中央政府・地方政府に対する批判は表面化してこない。
当然、巨額賄賂が、開発会社から関係する地方官僚たちにもたらされている。
 

[ 2014年3月11日 ]
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