中国では最高指導部元メンバーは訴追されないというこれまで原則があった。すでに周永康の息子は逮捕されている。当然、周永康が江沢民派の砦になっている人物だからこそ、李習コンビは摘発に動いている。
　李克強首相は、経済学を学んでおり、数値にも強いとされている。以前は統計局の数値を信用せず、独自に調査していた人物でもある。

シャドーバングの破綻は、融資先が返済不能になることから引き起こされ、シャドーバキングに融資や社債を購入した投資家、企業、同業者、金融機関が大きな被害をこうむることになる。
　
シャドーバングは、信託銀行のようなものから、ノンバンク、高利貸・闇金まで幅が広く、これまで資金スポンサーへハイリターンすることから、銭が銭を呼び、香港からは、中国から輸出の偽装信任状＝送り状により、資金が入ってくるほどだ。そのため、貿易額も正確な数値の把握は望み薄となっている。シャドーバンキングの資金残は推定値しかなく中国国営放送で約340兆円、米紙で600兆円まで幅が広い、どっちにしろ、スーパー巨額に変わりない。貿易額もわからなくなるほどだ。
　しかし、秋から年末にかけ60～80兆円ともされる額が返済時期を迎えるという。順序良くデフォルトなどありえず、数社が立て続けにデェフォルトを起こしたら、中国の個人投資家や企業・金融業界が我先に回収しようとパニック状態に陥る可能性もある。そうなれば、世界経済がリーマン・ショックのときのようにグチャグチャになる可能性が高い。
　すでに不動産価格は大幅に落ち込んできている（中国統計局の数値）。