アイコン 台湾立法院王金平委員長 占拠の学生らと対話 協定監視条例制定を先決すると約束

3月18日の夜、台湾の国会にあたる立法院(国会)の議場を、数 百人もの学生たちが占拠した。その後、23日べつの学生部隊が行政院も選挙したが、24日には流血騒ぎを起こしながら強制排除された。しかし、30日、 50万人(主催者発表、新聞社発表40万人)が総統府前に全国から集まり、サービス貿易協定に抗議の意思表示を示した。

<学生占拠中の国会に王金平立法院長出向く>
 いまだ、立法院の議場の占拠を続けている学生に対して、理解を示している王金平立法院長(中国国民党)は4月6日、占拠中の立法院へ足を入れ、「中国と協定を結ぶ際に、内容を立法院(国会)で監督する条例(中国との協定監視条例)を、サービス貿易協定の審議より前に審議し、条例化する」ことを学生と約束、占拠を解くように話し合った。
当監視条例案は、サービス貿易協定の内容に問題があるとされた場合、立法院の審査で承認されなければ中国との再協議が必要になることが特徴となっている。
中国との経済融合を目指す馬総統は、協定によって中国資本が流入すれば、台湾の中小企業が圧迫されるといった指摘は誤解にすぎず、中国からの投資が増えれば雇用の機会も増えるなどと条例制定の推進を表明している。

サービス貿易協定の強行採決阻止
 サービス貿易協定とは、中国が80分野、台湾が64分野の市場を解放しようというもの。昨年の調印を経て、3月17日より台湾国内での最終的な同意を得る審議が立法院で行われていた。
しかし、この協定は「台湾にとって不利益な条約」と見る向きが強く、最大野党の民主進歩党を中心に反発の動きが出ていた。
台湾の与党である中国国民党は、野党の意見には応じず、「時間切れ」として審議を一方的に打ち切り。強引に協定の同意を進めようとした。これに学生が抗議し、一連の“占拠事件”へと至ったもの。
中国巨大資本の流入により、台湾のサービス産業の中小企業者は整理淘汰される恐れが高く、また、中国の低賃金労働者の台湾流入を引き起こし、台湾国民の雇用不安や低賃金化も招くとされている。
 王金平立法院長は、李登輝元総統と近い人物と知られているが、馬英九総統とは、同じ中国国民党ながら犬猿の仲。
 完全に中国政権に前のめりになっている馬英九総統は、チベット亡命政権のダライ・ラマ氏が台湾訪問を打診した時、中国を気にして訪問を拒否した。これに対して、王金平氏は、訪問を受け入れるべきだと馬総統に噛み付いたこともある。
2012年9月25日午前、尖閣諸島沖で約4時間にわたって領海侵入した台湾船約50隻は、午後8時10分頃までにすべて接続水域(領海の外側約22キロ)を出て、台湾方向に帰ったが、これを積極的にバックアップしたのは馬総統とされている。

 以上。
 日本の完全インポになった学生や報酬・利権と名誉だけの議員たちにとって、台湾の状況が理解できるのだろうか。日本は、李承晩の亡霊が支配する韓国政権に対して、土下座外交の動きになってきているようだが・・・。
 

[ 2014年4月 7日 ]
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