アイコン JQ上場空調機器商社「東テク」/所得隠し8億円 3億円追徴課税

JQ上場で空調機器の専門商社「東テク」が、東京国税局の税務調査を受け、2013年3月期までの7年間に約8億円の所得隠しを指摘されていたことが2日分かった。
 同社の社員100人以上が、工事の水増し発注などで裏金を捻出しており、仮装隠蔽があったと認定された。重加算税を含めた追徴税額は約3億円とみられる。
同社は2月7日、税務当局の調査により不正経理が発覚としたと発表していた。既に3月14日に過去の決算修正も終えている。
同社の調査委員会の報告では、111名の社員(全社員の約2割、営業部門だけにすればかなりの高率となる)が、不適切な外注費の処理である水増し仕入発注又は架空の仕入発注及びルームエアコンの無断での転売等の不正取引を行っていたことが判明している。

資金使途は、
本件不正行為の当初のきっかけとなった交際費への支出だけでなく、その後本件不正行為による資金捻出方法により、資金が蓄えられ。
1、その資金を社員同士の飲食等遊興費、
2、その資金を終業後の現場打合わせ飲食費、
3、その資金を夜間工事後の慰労等費用、
4、個人での飲食等の遊興費に充てていたことを推測される事実も確認された。
 同社は、杓子定規に「コンプライアンスを徹底し、信頼回復に全力を尽くす」としている。
以上。

600億円も売り上げる会社がケチケチして交際費を出さず、飲食費も認めないことから、こういうことになる。内部牽制制度も機能せず、税務署様から見つけてもらうとは情けない。すべて経営者の責任である。現場の声にも少しは耳を傾けるべきだ。経営者が、これまで社員の声を無視していたことからこそ、こうした不正な資金蓄積を行っていた。営業相手がゼネコン・設計・建材・空調屋などであり、まだまだツケ届けが必要な世界である。

連結/百万円
11/3
12/3
13/3
14/3期予
売上高
51,873
60,203
66,562
70,000
営業利益
865
1,392
2,067
2,100
経常利益
954
1,443
2,233
2,400
当期利益
272
530
1,097
1,160
総資産
38,254
44,829
46,226
 
自己資本
11,826
12,204
13,814
 
資本金
1,857
1,857
1,857
 
有利子負債
10,794
12,196
11,483
 
自己資本率
30.9%
27.2%
29.9%
 
同社は、空調・同関連機器商社の草分けで専業首位、計装など工事部門拡大、保守工事子会社が強みを持つ。
 
[ 2014年5月 7日 ]
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