アイコン ソフトバンク系のスプリント社がTモバイルを3兆2千億円で買収へ

大手通信会社「ソフトバンク」の傘下にあるアメリカ第3位の携帯電話会社「スプリント」が、4位の「TモバイルUS」(ドイツテレコム子会社)を買収することで大筋合意したと複数のアメリカのメディアが伝えたと報道している。
ソフトバンクは、昨年買収したアメリカ第3位の携帯電話会社、スプリントを通じて4位のTモバイルUSを買収するため、TモバイルUSの大株主などと水面下で交渉を進めてきた。
アメリカの複数のメディアが4日、伝えたところによると、スプリントがTモバイルUSを買収することで大筋合意したという。
買収額は、320億ドル(日本円で3兆2800億円)に上る。また、負債の引き受け分も含めると総額で500億ドル(日本円で5兆1300億円)になるという。

両社は、買収の具体的な条件について調整を進めていて、早ければ来月にも最終的に合意する見込み。
ソフトバンクの孫正義社長は、これまでに、スプリントがTモバイルUSを買収することで、市場に強い影響力を持つ全米トップの「ベライゾン」や2位の「AT&T」に対抗し、ブロードバンドの高速化と低価格化を実現できると主張してきた。
これに対し、アメリカの規制当局の中には、買収による市場の寡占化を懸念する声もあって、当局が買収を認めるかどうか注目される。
 ソフトバンクは、アメリカで現在IPO審査申し込み中のアリババが上場すれば巨万の富が舞い込んでくる。これまでの含み資産も膨大だ。IPO後に入る資金の使い道に米国モバイル通信会社をターゲットに動いているのだろう。
 それでも、買収資金は大きい。アメリカの証券市場は底なし沼だ。

アメリカの20136月末時点での主な事業者    /百万人
事業者名
通信技術
加入者数
備考
Verizon Wireless
CDMA LTE
118.1
Verizon CommunicationsとVodafone PLC(英)の合弁事業。
AT&T Mobility
GSM EDGE W-CDMA LTE
107.8
親会社の合併により、シンギュラー・ワイヤレスから改名した。2011年にT-Mobile USAの買収を発表するが、司法省の反訴で撤回[18]。2013年7月に、フラットレートのCDMA事業者リープ・ワイヤレスの買収を発表。現在、規制当局が審査中。
Sprint
CDMA WiMAX LTE
53.2
ネクステルより受け継いだiDENは2013年6月末で停波。2013年7月にソフトバンクが買収を完了して、スプリント・ネクステルからスプリントに社名が戻る。同時に、クリアワイアを100%子会社化。
T-Mobile US
GSM EDGE W-CDMA CDMA LTE
44.0
ドイツテレコム(独)の子会社。2013年5月に、MetroPCSとの合併を完了し、T-Mobile USAから、T-Mobile USとなり、NYSEへ上場。旧MetroPCSのCDMAネットワークは、2013年6月末現在、稼動している。LTEは2013年3月に一部地域でサービスインし、現在、全国展開中。 
 
[ 2014年6月 5日 ]
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