アイコン 世界に拡がるエボラ出血熱 アメリカでは・・・未承認薬剤「BMAPP」投与で病状安定と

<アメリカ人の反応>
多くの米国民は、エボラ感染者を帰国させることに強い怒りを表しているという。こうした反応は不当であり、冷酷としか言いようがないとロイターが伝えている。
西アフリカより米国の方が、重症のエボラ患者を治療する環境が整っている。米国には、血圧や臓器機能などを徹底監視できる集中治療室がある。  
血 圧は、静脈内輸液やノルエピネフリンのような昇圧剤でコントロールすることもできる。もし血圧が下がり、臓器の機能が低下し始めたときは人工呼吸器を使う ことができ、腎機能の低下がみられた場合は透析も可能だ。また、エボラ感染者は免疫力が低下しており、2次感染を起こしやすいが、そうした場合にも、米国 ならさまざまな抗菌剤が用意されている。

ブラントリー氏とライトボル氏を通じて米国内にエボラ感染が拡大する可能性は非常に低い。エボラ出血熱は空気感染せず、患者と直接接触するか、患者の体液を介して感染する。

2人が治療を受けているのは、アトランタのエモリー大学病院の隔離特別病棟、他の患者から隔離されている。医療スタッフは、シフト勤務で個人専用防護服を着用して治療にあたり、病院は米疾病対策センター(CDC)の感染防止ガイドラインに従うことになる。このような態勢は、感染が拡大したギニアやリベリア、シエラレオネでの環境とは対照的だ。

エボラ出血熱の治療法は今のところ存在せず、致死率も高い。
ブラントリー氏とライトボル氏は、現地で、エボラ患者を看病する中で自分たちもウイルスに感染。他の多くの医療関係者や警察官、消防士、兵士たちと同様、2人も職務中のリスクを自覚していただろう。
米国で2人を治療しても感染が拡大するリスクは最小限だが、生存率は劇的に高まる可能性がある。彼らは思いやりと可能な限り最善の医療を受けるに値する。

<相変わらずハゲタカ根性丸出し・エボラ株暴騰暴落>未承認薬剤「BMAPP」投与
アフリカから運び込まれたアメリカ人のエボラ患者2人、アメリカの病院にて治療が開始されているが、ナスダック市場では、カナダのテクミラ・ファーマシューティカルズ社が開発中の薬剤「TKMエボラ」が使用されたのではとして、同社の株価が急騰して一時18.3%高となった。
その後、CNNが、病院が使用した医薬品は、マップ・バイオファーマシューティカル社の薬剤「ZMAPP」で、その効果が示されたと報道した。その途端、テクミラ社の株価は投げ売り一色、終わってみれば前日比▲9%下落して取引を終えている。

なお、マップ社の薬剤「ZMAPP」は、サルでは効能が確認されているというが、ヒトへの利用は未承認、さりとて治療薬もなく、病院側が当薬を投与、その後、状態が安定しているという。
なお、このCNNの報道以前に、  NWは、「(容態が安定している)患者は、現地でエボラを克服した14歳の少年の血を輸血した」とし、この少年の「抗体」を好転の要因と分析している。
当該の患者2人は、一人は33歳の医師で、2日、アトランタのエモリー大学病院も隔離され、も一人は宣教師、教会関係者によると、リベリアで布教活動中に感染、5日、アメリカに運び込まれた時はかなり重症だったとされる。宣教師も医師と同じ病院に収容されている。

なお、NYでも西アフリカに渡航した人が帰国後発病し、4日現在、NYの病院に隔離され、治療を受けているという。(帰国後あちこちに菌をバラ撒いている可能性があり、こっちが問題だろう)

5日、アフリカ最大の人口国(1億7千万人)で西アフリカに位置するナイジェリアの(同国最大の都市)ラゴスで、8人の感染者が出たニュースが伝わっている。患者はいずれもリベリアから運び込まれ現地で死亡した米国の医師に関係した8人だという。死亡した当医師を治療した医師もすでに感染していることが判明しているという。

エボラ出血熱の典型的な発症例は、エボラウイルスが体内に入り、急に39度前後の高熱と頭や腹部に痛みを感じ、その後消化器や鼻から激しく出血して死亡するというもの。
エボラウイルスは1976年6月に南スーダンで発見されたが、いまだ治療薬もなく未知のウイルス。体細胞の構成要素であるタンパク質を分解することでほぼ最悪といえる毒性を発揮するといい、体内に数個のエボラウイルスが侵入しただけでも容易に発症するという最高危険度のレベル4に指定されている。
自然宿主は、現地のコウモリとかサルとかいわれているが釈然としていない。
 

[ 2014年8月 6日 ]
モバイル
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
スポンサード リンク

コメント

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   


PICK UP

↑トップへ

サイト内検索