アイコン 富士フィルムのウイルス薬ファビピラビル(アビガン)、ナイジェリアがエボラ薬として使用へ

西アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱をめぐり、ナイジェリアのチュク保健相は1日、富士フイルムホールディングス傘下の富山化学工業が開発した未承認の治療薬「ファビピラビル」を同国内の感染者に使用する方向で最終的な検討に入ったと明らかにした。
 インフルエンザ治療薬として開発されたファビピラビル(商品名:アビガン)は、エボラ熱の治療にも効果がある可能性が指摘されている。
ナイジェリア政府のエボラ熱治療に関する研究グループが、特徴などを調べ政府に推薦した。
ファ ビピラビルは厚生省が、副作用等あり、インフルエンザが大流行している時などに限定して薬剤使用を承認している。当薬剤は、インフルエンザウイルスに限ら ず、各種ウイルスに直接関与し、増殖を防ぐ効果があるとされている。使用方法や妊婦などに対して制限して使用すれば、使用価値は高いと推量されている。

ナイジェリアのエボラ患者は、7月、西アフリカのリベリアから来たアメリカ人が倒れ、病院で治療に当たったりした医師たちや空港関係者を中心に広がっているが、当初患者数は多くなかった。しかし、感染の疑いがある者たちが、政府の命令を無視して、各地に出向き感染を広げ、8月16日現在で200名ほど疑いのある患者がいるとされ、8月23日でのエボラ発症者は14人、うち5人が死亡している。

 ナイジェリアは1億7千万人の人口を抱えるアフリカ最大の人口国、感染が広がれば、手がつけられない状況に陥る危険性が高いとされている。
 アメリカのエボラやウイルス研究機関が開発した薬剤を、提携するいろいろな医薬品会社が製薬として開発しているが、どれもヒトに対する臨床試験に入ったものはなかった。
 ファビピラビル(アビガン)は、条件付ながら厚労省が承認している薬剤であり、ヒトに対して臨床試験を行い承認されているものと思われる。
 
 

[ 2014年9月 2日 ]
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