アイコン エボラ出血熱 感染のリベリア人医師「ZMapp」投与も死亡

0826_07.jpgリベリア政府は25日、西アフリカでエボラ出血熱の感染が拡大している問題でエボラ出血熱に感染し、未承認薬の投与を受けていたリベリア人医師が死亡したと発表した。AP通信などが伝えた。
 投与されていたのは、米国の「ZMapp」と呼ばれる未承認治療薬。死亡した医師はリベリア最大の病院に勤務していた。同薬を投与後、回復の兆しを見せたが、その後、症状が悪化した。
 「ZMapp」をめぐっては、リベリアで感染した米国人の医療関係者2人とスペイン人の神父(高齢)の計3人にも投与され、米国人2人は回復し、スペイン人は死亡した経緯がある。
世界保健機関(WHO)は、エボラ出血熱には有効な治療薬がないため、未承認薬の投与を条件付きで認めてきたが、今回の医師の死亡で、同薬の有効性や安全性に疑問が高まる可能性もある。
 以上、

ZMappはこれまでに、いずれもリベリアの病院で働いていた米国人2人とスペイン人1人に投与され、2人の米国人の容態は快方に向かっているが、スペイン人は死亡した。
8月14日午後、感染したアフリカ人医師3人にも投与された(国籍はリベリアが2人、ナイジェリアが1人)。19日、この3人については改善が見られるとCNNが報道していた。

 米国に搬送され、「ZMapp」投与され、アトランタの病院で治療を受け、助かった米国人2人は、現地で、元エボラ感染者で治癒している少年から血液を受け、抗血清を投与されている。
米人2人は、その「血清」が効いたのか、 「ZMapp」が効いたのか、この2つの相乗効果があったのか検証されておらず、 「ZMapp」がエボラ出血熱に効果があるという報道は一方的過ぎるようだ。

 少なくとも、 「ZMapp」が効能を示すのは感染して1週間以内とされるが、感染して発症までの潜伏期間は2日から最大21日もあるという。なお、未承認エボラ薬「ZMapp」は、サル実験では劇的に改善したとされる。

 「ZMapp」は、タバコの近縁種であるNicotiana benthamianaの葉の遺伝子へ組み込んで作られる、3種類のヒト化モノクローナル抗体を混合した抗エボラウイルス薬。
 大量生産できないのがネック。また、米医学誌は過度な期待は持たないようにと呼びかけている。死亡率は60%~80%。残りは感染しても亡くなっていない。

 

[ 2014年8月26日 ]
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