エボラ セネガルへも拡散 ギニアから帰国学生 感染を知らせず入院
西アフリカでエボラウイルスの感染拡大が続くなか、セネガル(西アフリカ西端)でも初めて感染者が確認された。セネガル政府は29日、隣国ギニアの首都コナクリから来た男子学生が、エボラウイルスに感染していることを確認したと発表した。
セネガル政府は、ギニア政府から「エボラ出血熱の患者と接触していたとみられる学生の行方が3週間ほど前から分からず、セネガルに入国した可能性がある」と2日前に通知を受け、探したところ、首都ダカールの病院で治療を受けている学生を発見したとしていう。
ただ、この学生はエボラウイルスに感染している可能性があることを病院側に伝えていなかったということで、セネガルの保健当局はこの学生と接触した人たちの追跡に追われている。
WHOによると、エボラウイルスに感染、または感染した疑いがある人はギニア、リベリア、シエラレオネ、ナイジェリアの4ヶ国で3000人を超えている。
これらの周辺国では、ウイルスが自国に入ってくることに警戒を強めていて、セネガルも先週、ギニアとの国境をすべて封鎖する措置に踏み切ったばかりだった。
現段階では、エボラ薬もなく、拡散を防ぐには隔離しかないが、感染者に接触した人が発症して入院しても、その事実を知らせなかったら、感染者の拡大は瞬く間に広がり危険だ。感染を予防していても医師の感染者が非常に多いのも、感染力が非常に強いことを表している。
[ 2014年9月 1日 ]

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