アイコン 世界非常事態の治療法なしのエボラ出血熱 WHO死者887人と

エボラ出血熱治療方法なし、最高致死率90%とされるエボラ出血熱の西アフリカにおける猛 威。WHO=世界保健機関が4日に発表した調査結果によると、感染、または感染の疑いによる死者が、これまでから150人以上増加して887人に上ったと 発表した。この中には、医療関係者60人も含まれている。また、治療に当たって感染したケント・ブラントリー医師(33)はアメリカへ緊急搬送され、治療 が続けられているという。アメリカでは、他に現地で布教に当たっていた宣教師と渡航者が感染し、アメリカ国内で治療を受けている。
現地では、今回のエボラ出血熱は、西アフリカのギニア、リベリア、シエラレオネの3ヶ国の国境を行き来している部族間で特に感染が拡大しているという。
この地域には、葬儀の際、参列者が死者の体を洗う地域の習慣があり、エボラ出血熱で死亡した人の葬儀で、感染した人が家族にうつし、感染を拡げているという。

3ヶ国でエボラ出血熱が発生するのは初めてのため、国内外の医師や保健当局者に知識がなく医療への信頼が崩壊。
患者は病気を恐れ、医療機関にかかろうとしないため、感染がさらに広がっており、感染に歯止めがかからない状況に陥っているという。
感染地の医療はこうして崩壊しており、感染者拡大の一途を辿っている。欧米人の中には、西アフリカに滞在した人が帰国して、発病しているケースもすでにあり、世界的に大流行する危険性がある。

エボラウイルスは、大きさが80 - 800nmの細長いRNAウイルスであり、ひも状、U字型、ぜんまい型など形は決まっておらず多種多様。
確立された治療法がなく致死率が非常に高く、感染する前に、患者が死亡してしまい、これまで、大きな感染の拡がりはなかったとされる。しかし、今回は地域の風習によりウイルスが拡散されているようだ。
アフリカ中央部(スーダン、コンゴ民主共和国、ガボン)および西アフリカで発症している。自然宿主の特定には至ってはいないがコウモリが有力とされている。サルからの感染例はあるが、キャリアではなくヒトと同じ終末宿主。また、現地ではサルの燻製を食する習慣があるため、これを原因とする噂がある事も報道に見える。
なお、2005年12月1日付の英科学誌『ネイチャー』にて、ガボンのフランスビル国際医学研究センターなどのチームの調査による「食用コウモリからの感染」を疑う説が発表されている。患者の血液、分泌物、排泄物や唾液などの飛沫が感染源となる。死亡した患者からも感染する。
エボラウイルスの感染力は、強いが基本的に空気感染をしないため、感染者の体液や血液に触れなければ感染しない。
エンベロープを持つウイルスなので、アルコール消毒や石けんによる消毒が容易であり、大きな変異がない限り、先進国での大きな流行の可能性は低いと考えられているとウィキに説明されている。

 

[ 2014年8月 5日 ]
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