アイコン 韓国の失業率3.2% 若者の失業率は8.0%

韓国統計庁が12日発表した雇用動向によると、10月の失業率は3.2%で、前年同月に比べ0.4ポイント悪化した。
青年(15~29歳)の失業率も0.2ポイント悪化の8.0%。就職活動者の増加に伴い失業率が悪化する傾向にある。
先 月の就業者は2,595万1,000人で、前年同月から40万6,000人増加した。増加数は就職活動シーズンだった2月の83万5,000人をピークに 鈍化が続き、6月には39万8,000人に減少した。7月に50万5,000人と5カ月ぶりに拡大に転じ、続く8月も59万4,000人だったが、9月は 再び40万人台に落ち込んだ。

就業者の増加数を年齢別にみると、60代以上は18万3,000人、50代は16万9,000人、20代は7万人。一方、30代は▲2万3,000人減少した。
産業別では、保健業および社会福祉サービス業、宿泊および飲食店業、製造業などで新規就業者数が増えた。
農林漁業や公共行政・国防および社会保障行政などは減少した。
非経済活動人口は1年前と比べ▲11万3,000人減少の1,583万7,000人。

働く意欲はあるものの失業状態の長期化などにより求職活動を断念した人は42万9,000人と、前年同月から26万8,000人増えた。
統計庁の雇用統計課長は「農産物の価格下落などで農林漁業での新規就業者数が大幅に減り、就業者数全体の増加幅が鈍化した。同分野を除けば、新規就業者数は55万2000人程度増加し、鈍化傾向にあるとみるのは無理がある」と分析している。
以上、聨合ニュース

韓国の失業率の算定方法は、失業者の超短期就労でも就労者にカウントされることから実質の失業率は増加する。韓国の聨合ニュースは以前、「今年5月の政府統計は3.9%だったが、実質失業者数は3.1倍の316万人に上り、実質失業率は11.1%に大幅上昇する」と報じているほど、実態との乖離がある。

特に、消費世代でもある若い人の失業率が10月、公式にも8.0%とされており、実態はかなり深刻な状況と思われる。
また、意欲はあるものの失業者数が、昨年10月の16万1,000人から今年10月は42万9,000人と26万8,000人も増加したとしているが、何かカウント方法の間違いではないだろうか・・・。

こうした経済の実態に対して、気の短い国民性もあり、国民の不満がかなり蓄積されていると見られる(日本では政策的にヨシモト化とゲーム漬けにより不満解消、韓国ではK-popp・韓流ドラマにより解消させている)。
韓国政権は、その不満の鉾先をこれまでどおり外政に誘導し続けるものと見られるが、経済不振にマスコミの政権に対する論調もかなり厳しく変化してきている。(大統領の出身母体であるセヌリ党のお抱え新聞者的存在の朝鮮日報でさえも大統領の政策に対して厳しくなってきている)
韓国の輸出主導型経済(直接的なGDPに対する比率は約45%、日本は12%)は、あまりにも極端すぎ、世界経済の停滞(東南アジアの為替問題による停滞、中国経済の成長率鈍化)、特に欧州経済の低迷、ウエイトの大きい電子・IT部門における中国勢の台頭、ウォン高、工場の海外進出などの影響を受け、その経済基盤が危うくなってきている。

韓国では、国民総注視事件であったセウォル号沈没事故、節目を迎えた今、その内政・外政に対する大統領の政治手腕が問われている。

[ 2014年11月12日 ]
スポンサード リンク

 

コメントをどうぞ

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   


PICK UP

↑トップへ

サイト内検索