○銑鉄生産は７１７．４万トンと前月に比べ１．６％増の１１．５万トン、前年同月比０．１％増加となり、前年同月比では３ヶ月連続の増加となった。

１～１０月では６，９９８．３万トン（前年同期比微増）となった。なお、１０月末の高炉稼働基数は前月と同数の３３基中２７基であった。

○粗鋼生産は９３６．２万トンと、前月比１．２％増の１１．１万トン、前年同月比▲１．７％減少となり、前年同月比で２ヶ月連続の減少となった。
１０月の１日当たり粗鋼生産は３０．２０万トンで、９月の同３０．８３万トン比で▲２．１％減だった。１～１０月では前年同期比０．６％増の９，２４９．１万トン。

炉別生産をみると、転炉鋼が７１３．８万トンと前月比０．４％増、前年同月比▲２．５％減、電炉鋼が２２２．４万トンと同３．７％増、同０．７％増となり、前年同月比でみると転炉鋼は２ヶ月連続の減少、電炉鋼は２ヶ月振りの増加となった。

　鋼種別生産では、
普通鋼が７２５．８万トンと前月比２．４％増、前年同月比１．２％減、
特殊鋼が２１０．４万トンと同２．８％減、同３．４％減となり、
前年同月比では普通鋼は２ヶ月連続の減少、特殊鋼は１６ヶ月振りの減少となっている。

○熱間圧延鋼材（普通鋼、特殊鋼の合計）生産は８４６．０万トンと前月に比べ３０．７万トン・３．８％増、前年同月比３．９％増と前年同月比では２ヶ月振りの増加となった。１～１０月では８，２０６．５万トン（前年同期比１．９％増）となった。

○普通鋼熱間圧延鋼材の生産は６６６．３万トンと前月に比べ３２．７万トン・５．２％増、前年同月比３．４％増と前年同月比では２カ月振りの増加となった。１～１０月では６，４４９．２万トン（前年同期比０．８％増）となった。
　
品種別では、
条鋼類は１７５．２万トン、前月比５．８％増、前年同月比０．３％増で、前年同月比では２ヶ月振りの増加。
鋼板類は４８３．６万トン、同４．５％増、同４．２％増となり、前年同月比では２ヶ月振りの増加となった。
　主要品種の生産内訳をみると、
最大のウエイトを占める広幅帯鋼が３８６．１万トン（前月比６．６％増、前年同月比５．８％増）と、前年同月比で２ヶ月振りの増加となった。
厚板は９１．３万トン（同▲２．８％減、同▲１．９％減）と、前年同月比で３ヶ月振りの減少となった。
一方、条鋼類では小形棒鋼が８２．６万トン（同５．５％増、同▲１．６％減）と前年同月比で２ヶ月連続の減少となった。
H形鋼は３３．０万トン（同０．１％増、同▲８．２％減）と同３ヶ月連続の減少、
大形形鋼は８．０万トン（同▲６．０％減、同３．３％増）と同２ヶ月連続の増加、
中小形形鋼は１１．０万トン（同２０．７％増、同１４．３％増）と同２ヶ月振りの増加となった。

○特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は１７９．７万トンと、前月に比べ1.1％減の２．０万トン、前年同月比５．５％増となり、前年同月比では１４ヶ月連続の増加となった。１～１０月では１，７５７．３万トン（前年同期比６．０％増）となった。
以上、

消費税増税前の駆込需要の反動と資材・労務費の高騰から建築コストが跳ね上がり販売高が値上がり、分譲マンションは、そのＷマイナスにより契約率も悪化し販売不振に陥っている。その影響を受け、Ｈ型鋼の落ち込みが大きい。