10月の鉱工業生産指数0.2ポイント改善 機械類好調
経産省が28日発表した鉱工業生産指数は、前月比0.2ポイント改善した。今月は、生産、出荷、在庫率は上昇、在庫は低下であった。製造工業生産予測調査によると、11月、12月とも上昇を予測している。総じてみれば、生産は一進一退にあるとしている。
在庫が減少しており、年末に向け在庫増が見込まれ、生産は今後増加すると見られる。
<10月の生産・出荷・在庫動向>
1、 生産は、前月比0.2%の上昇であった。
業種別にみると、はん用・生産用・業務用機械工業、電気機械工業、電子部品・デバイス工業等が上昇し、輸送機械工業、情報通信機械工業、窯業・土石製品工業等が低下した。
2、 出荷は、前月比0.4%の上昇であった。
業種別にみると、はん用・生産用・業務用機械工業、輸送機械工業、化学工業(除.医薬品)等が上昇し、鉄鋼業、電気機械工業、情報通信機械工業等が低下した。
3、 在庫は、前月比▲0.4%の低下であった。
業種別にみると、輸送機械工業、化学工業(除.医薬品)、パルプ・紙・紙加工品工業等が低下し、鉄鋼業、はん用・生産用・業務用機械工業、石油・石炭製品工業等が上昇した。
以上。
リーマン・ショック(2008年10月)後の2010年の生産指数より、1.8ポイント悪化している。このことは、超円安にもかかわらず、製造業の稼働率が当時より悪いということを反映している。内需型製造業は消費者の増税・各種公共料金値上げ・物価高による可処分所得の減少から低迷、輸出型製造業はこの間みんな海外へ工場を移転させてしまった結果となっている。超円安で輸出型製造業はボロ儲かりしているが、輸出はドル換算値や輸出数量はほとんど伸びていない。
2014年10月の鉱工業生産指数
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項目
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季節調整済指数
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原指数
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指数
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前月比(%)
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指数
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前年同月比(%)
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生産
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98.2( 98.0)
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0.2( 2.9)
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101.2
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▲ 1.0
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出荷
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98.4( 98.0)
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0.4( 4.4)
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99.7
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▲ 0.6
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在庫
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111.4( 111.8)
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▲ 0.4(▲ 0.7)
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113.9
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3.9
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在庫率
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112.4( 111.4)
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0.9(▲ 6.0)
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112.6
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6.5
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・平成22年(2010年)=100。・( )内は前月の確報値
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