草津白根山で火山性地震増加/気象庁 要注意
気象庁は23日、草津白根山(群馬と長野の県境)で同日午前2時ごろから、山頂の湯釜火口周辺を震源とする火山性地震が増加していると以下のとおり発表した。
午後3時までの合計は60回となり、1日の発生が50回を超えたのは昨年8月5日以来。
平成27年2月23日15時30分 気象庁地震火山部発表
火山活動の状況
昨年(2014年)6月以降、火山活動の活発化がみられている草津白根山では、本日(23日)02時頃から湯釜付近を震源とする火山性地震が増加している。
本日02時から15時までの火山性地震の合計は60回で、時間別の発生回数は以下のとおり。1日回数が50回を超えたのは、昨年8月5日以来。
草津白根山
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2月23日の火山性地震(速報値を含む)
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2月23日02時
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2回
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03時
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2回
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04時
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9回
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05時
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10回
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06時
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6回
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07時
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13回
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08時
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4回
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09時
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3回
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10時
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8回
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11時
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3回
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計
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60回
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なお、12時以降は、火山性地震は観測されていない。 火山性微動は、観測されていない。
防災上の警戒事項等
湯釜火口から概ね1kmの範囲では、小規模な噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒が必要。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないこと。
噴火時には、風下側で火山灰や小さな噴石が風に流されて降るおそれがあるため注意が必要。
また、ところどころで火山ガスの噴出が見られる。周辺のくぼ地や谷地形などでは高濃度の火山ガスが滞留する事があるので注意が必要。
噴火警戒レベルは5段階のうち2(火口周辺規制)を維持し、火口からおおむね1キロの範囲では小規模な噴火に伴う噴石に警戒が必要としている。
[ 2015年2月24日 ]
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