アイコン 1~3月の世界の造船発注量1/3に減少  商船三井により韓国首位に

何でもかんでも世界一を連呼し中国の国民からも嫌われ始めている韓国。世界の造船業界が低迷する中、商船三井の超大型コンテナ船の発注により、韓国の造船業界が復活しそうな気配となっている。
韓国の1~3月期の造船受注量が中国、日本を抜いて世界一となったと韓国紙が報道している。

<世界の造船発注量 前年の1/3>世界経済低迷を受け
造船・海運市況を分析する英クラークソンによると、1~3月期の世界の船舶発注量は562万CGT(標準貨物船換算トン数)で、世界経済の低迷で原油安・LNG安・資源安から前年同期(1619万CGT)比、約3分の1に減少した。隻数ベースでは前年同期(832隻)の4分の1に急減した。

 世界造船市場の規模は、大幅に縮小したが、韓国造船メーカーの1~3月期の受注量は全体の41.0%に当たる231万CGT(60隻)で、日本(162万CGT、34隻)、中国(135万CGT、79隻)を抑え、世界首位となった。韓国が1~3月期に首位を記録したのは2012年以来3年ぶり。

 韓国は、1月は日本に次いで2位にとどまったが、2月に1位に返り咲いた。先月も受注量74万CGTで中国(41万CGT)と日本(29万CGT)を上回り、2ヶ月連続首位を維持した。

 韓国の1~3月期の受注量が、前年同期(455万CGT)の▲49%減になったものの首位となったのは、中国造船業界が、主力の資源などを積載するばら積み貨物船(バルク船)の市況が悪化して、昨年10月から6ヶ月間の月平均受注量が50万CGTを下回ったことによるものと見られる。

 一方、3月末現在の世界の受注残は、1億1,113万CGTで、前月比約200万CGT減少した。造船業界の低迷が深刻化し、世界の受注残は毎月200万CGTずつ減少している。
国別の受注残は、中国が4,298万CGT、韓国が3,270万CGT、日本が1,979万CGTの順となっている。

<商船三井様さまの韓国造船業界>
大宇造船海洋が2月12日、商船三井から積載量18万立方メートル級の液化天然ガス(LNG)運搬船1隻を受注したと発表。
また、サムスン重工業は3月2日、商船三井から積載量2万100TEU(1TEUは20フィートコンテナ1個分)の世界最大級のコンテナ船4隻を約740億円で受注したと発表していた。

<韓国の鉄鋼業界と造船業界>
ただ、韓国の造船業界と鉄鋼業界は1枚岩ではない。今や中国の不景気で余剰となった中国製厚板が韓国へ、韓国メーカー価格の2/3で韓国へ流れ込んでおり、厚板価格が暴落している。 
韓国造船業界が韓国製の厚板を使用したとしても、価格は抑えられる。また、使用しなければ、韓国の鉄鋼業界は、東南アジアではすでに中国勢に市場を奪われており、国内需要も限られ大幅な生産調整に至ることになる。

また、中国・欧州経済の低迷により、燃料価格が暴落、資源安もあり世界の造船発注量は大幅に落ちており、低次元の競争ともいえる。

[ 2015年4月 6日 ]
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