空き地のツタが隣家の壁を損壊/所有者に責任
神戸新聞NEXT|神戸|空き地のツタ、隣家の壁損壊 所有者に賠償命令
隣の空き地に自生し自宅の壁をはうツタをはがそうとしたところ、壁の塗装も一緒にはがれたなどとして、神戸市長田区の男性が空き地所有者に修復費などを求めた訴訟で、神戸地裁の西井和徒裁判官は6日、所有者に約50万円の支払いを命じた。
西井裁判官は「空き地のツタの根が土地の境界を越えて男性宅の地中に伸びた後、壁を2メートル以上伝い上がった」と認定し「壁のツタをはがすと塗装やモルタルまで一緒にはがれてしまうことが認められ、空き地のツタが壁を損壊したと言える」と述べた。
一方で「ツタが原因でムカデや蜂も発生した」と迷惑料を求める男性の主張は退け「男性も自ら根やツルを切除して被害を食い止めるべきだったのに、5年以上放置した」とし、過失相殺した。
[ 2015年7月 7日 ]
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