アイコン アップル iPhone6好調で第2四半期38%の増益  一方サムスンは・・・

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アップルアップルは21日、今年4月から6月までの第2四半期の決算につき、スマホの「iPhone6」の販売が世界的に好調だったことから、最終利益は38%の増益となったと発表した。
それによると、売上高は496億500万ドル(日本円で約6兆1500億円)で、前年同時期比33%増だった。また、最終利益は106億7700万ドル(日本円で約1兆3200億円)で、同比38%増と大幅な増収増益を達成した。
これは、昨秋発売した「iPhone6」が中国をはじめ世界的に好調で、シリーズ全体の販売台数が4750万台と前年より35%増えたことによるもの。

一方、アップルは、4月下旬に発売した腕時計型端末「アップルウォッチ」の販売個数は明らかにしなかった。
「アップルウォッチ」を含む「その他製品」の売上高は26億4100万ドルと前年より49%伸び、全体に占める割合は5%になっている。
アップルのティム・クックCEOは、「iPhoneの販売の伸びは業界全体の成長よりも3倍も大きく、世界のすべての地域でシェアを増やした。アップルウォッチの販売も期待以上で、業績に誇りを持っている」と話している。

一方、4月販売開始されたサムスンのGALAXY-S6とedgeは今年4500万台が販売予想されており、iPhone6に大きく水を開けられている。
今後、秋商戦に向け、サムスンとアップルは激しいツバ競り合意を行おうが、サムスンの新規商品はすでに大型スマホとなっているGALAXY-S6とedgeに新規Noteを被せても売れるか?、商品が限られてきているようだ。
韓国紙は、「iPhone7」の販売は9月以降であり、GALAXY-Noteの販売時期は前倒しし8月開始する見込みとしている。

<サムスンの第2四半期>
サムスン電子 の4~6月(第2四半期)決算は、スマホ「ギャラクシーS6」の供給不足により、アップルの「iPhone」や中国メーカーの安価モデルに奪われた顧客を取り戻せなかった。
同社が発表した速報では、売上高は48兆ウォン(約5兆7000億円)、営業利益は前年同期比▲4%減の6兆9000億ウォン(約7500億円)で、7四半期連続で減益となった。

 サムスンは、スマホ材料のほとんどを製造しており、売れれば総合利益が飛躍的に拡大する。しかし、売れなければ、製造が空くことになり、損失額は逆に大きくなる。日本勢が過去、行ってきた生産方式を踏襲している。
一方、アップルは、生産工場を有しておらず、台湾の鴻海などに製造委託している。それも利益の最大化を図るため、部材はすべてアップルが調達、鴻海は単なる組立工場に過ぎず、限られた利益しか与えられていない。

アップルの「iPhone7」では、サムスンの集積回路が多用されることになっており、サムスンの利益はさらに集積回路部門が稼ぎ出すことになる。ただ、傾注しすぎれば、取引変更でアップルから足元を掬われることにもなる。

サムスンが世界首位の販売台数を誇ったところで、その強みが現実には逆に弱点となっている。
中・低価格帯では、中国勢の小米・レノボ・華為に追い立てられている。これまでは中国市場での戦いであったが、中国勢が大きく世界展開してきており、世界での価格競争から利益が出せなくなってきている。

また、高価格帯で利益が取れるプレミアム市場では、アップルが優位に駒を進めており、苦戦しているのが実情。
さらにサムスンの液晶や集積回路工場は、世界のスマホ販売台数が伸び続ける前提でベトナムなどにも建設されており、中国市場に見られるように販売に頭打ち現象が生じた場合、集積回路などが他社への販売比率が拡大し、買い叩かれる可能性を秘めている。

アップルにしても、中国勢のスマホは高機能化し続けており、価格も安いことから、サムスンに変わって中国3社が脅威になる可能性が高い。
中国のスマホ市場拡大が急鈍化していることもアップルの業績に今後影響してくることになる。

 

[ 2015年7月22日 ]
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