アイコン 全国イジメの実態調査/文科省 各県別発生数

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文科省は、7月に岩手県矢巾町で自殺した中学2年の男子生徒が、イジメを受けたと校内のアンケートに記入していたのに、学校側がイジメと認めていなかったことを問題視。6月までに取りまとめていた「問題行動調査」について、文科省は再度、各地の教育委員会などにイジメの認知件数の提出を求めた。その結果、最初の提出時よりも全体で約3万件も増えた。
その結果、小・中・高等学校及び特別支援学校における、いじめの認知件数は全国で188,057件、児童生徒1千人当たりの認知件数は13.7件となった。

1、いじめの認知件数は、
小学校122,721 件(前年度118,748 件)、
中学校52,969 件(前年度55,248 件)、
高等学校11,404 件(前年度11,039 件)、
特別支援学校963 件(前年度768 件)
の合計188,057 件(前年度185,803 件)。

2、いじめを認知した学校数は21,641 校(前年度20,004 校)、全学校数に占める割合は56.5%
(前年度51.8%)。
3、いじめの現在の状況で「解消しているもの」の件数の割合は88.7%(前年度88.1%)。
 
イジメ防止法第28条第1項に規定する「重大事態」の発生件数は、150校で156件発生、小学校も43校43件発生している。
 
<2014年度の国公立・私立のイジメ内容と件数>
1、冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる。121,248件、構成率64.5%
 
2、仲間はずれ、集団による無視をされる。35,932件、19.1%
 
3、軽くぶつかられたり、遊ぶふりをして叩たたかれたり、蹴られたりする。41,829件、22.2%
 
4、ひどくぶつかられたり、叩たたかれたり、蹴られたりする。14,050件、7.5%
 
5、金品をたかられる。3,863件、2.1%
 
6、金品を隠されたり、盗まれたり、壊されたり、捨てられたりする。13,326件、7.1%
 
7、嫌なことや恥ずかしいこと、危険なことをされたり、させられたりする。14,655件、7.8%
 
8、パソコンや携帯電話等のネット上で、誹謗中傷や嫌なことをされる。7,898件、4.2%
 
9、その他 8,224件、4.4%
 
<イジメが判明したきっかけ>
生徒へのアンケート調査が有効なイジメ発見手段となっている
1、学校内の生徒アンケート調査により発見 95,632件、 50.9%
2、本人からの訴え 32,562件 17.3%
3、学級担任が発見 23,759件、12.8%
4、本人の保護者からの訴え 21,063件 11.2%
5、本人以外の児童からの通報 6,185件 3.3%
6、学級担任以外の先生が発見 4,378件、 2.3%
7、本人関係外の保護者からの通報 3,445件 1.8%
8、地域住民からの通報 184件 0.1%
 
 
<2014年度イジメ認知件数と生徒千人当たり件数>
自治体間の取り組みの温度差も大きな問題となっている。1千人あたりの認知件数は、最も多い京都府の85.4件から最も少ない佐賀県の2.8件まで30.5倍の開きがある。佐賀県の隠蔽体質と上層部の事なかれ主義がそうした数値に表れているものと見られる。
大問題が発生する前に、小さな問題を真摯に受け止め、芽を潰していく努力していく必要がある。
 
 
 
2014年度 イジメ認知件数
  
総数
千人当り
1 北海道
3,544
6.4
2 青森県
1,225
8.6
3 岩手県
1,816
13.0
4 宮城県
17,614
69.9
5 秋田県
1,125
11.0
6 山形県
4,538
36.5
7 福島県
882
4.1
8 茨城県
4,719
13.9
9 栃木県
2,121
9.5
10 群馬県
2,270
10.1
11 埼玉県
3,098
4.0
12 千葉県
26,030
39.9
13 東京都
8,745
7.0
14 神奈川県
6,944
7.5
15 新潟県
1,525
6.1
16 富山県
893
7.7
17 石川県
700
5.4
18 福井県
827
9.0
19 山梨県
2,496
25.3
20 長野県
1,545
6.3
21 岐阜県
2,741
11.6
22 静岡県
4,651
11.3
23 愛知県
11,351
13.3
24 三重県
947
4.5
25 滋賀県
1,534
9.0
26 京都府
23,973
85.4
27 大阪府
5,248
5.4
28 兵庫県
2,558
4.2
29 奈良県
1,377
8.8
30 和歌山県
3,707
33.8
31 鳥取県
552
8.7
32 島根県
703
9.1
33 岡山県
1,073
4.9
34 広島県
1,628
5.2
35 山口県
2,206
14.8
36 徳島県
755
9.5
37 香川県
490
4.5
38 愛媛県
1,943
12.7
39 高知県
716
9.4
40 福岡県
3,782
6.8
41 佐賀県
283
2.8
42 長崎県
2,065
13.0
43 熊本県
3,057
15.0
44 大分県
3,223
25.3
45 宮崎県
8,637
66.0
46 鹿児島県
5,171
26.4
47 沖縄県
1,029
5.1
 
188,057
13.7
・報告学校数36,677校、報告率96.9%、
・対象:小・中・高・特殊学校の国公立・私立 
 
[ 2015年10月28日 ]
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