アイコン 中性子線でがん細胞撃退 中性子捕捉療法で頭頸部がん半数でがん細胞消滅

スポンサード リンク

大阪大や京都大などの医療研究チームが、がん細胞だけを狙い撃ちする放射 線治療「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」を、顔や首にできる「頭頸部がん」の末期患者37人に行ったところ、半数以上でがんを消すことに成功した臨床 研究結果をまとめた。 29日から京都市で始まる日本癌治療学会で発表する。

スポンサード リンク

1、BNCTは、がん細胞に取り込まれやすいホウ素化合物を点滴し、弱い中性子線を1時間ほど照射する。
2、中性子を吸収したホウ素は、核分裂して別の放射線を出し、がん細胞を内側から破壊する。
3、ホウ素から出る放射線は、細胞1個分ほどの範囲しか届かないため、正常な細胞を傷つけず、副作用は小さいとされる。
 
当該のチームは2001年から、京大原子炉実験所の研究炉で生み出される中性子線を活用。弱い中性子線は、体表に近い部分しか届かないため、舌や顎、耳の下などにできる頭頸部がんを再発し、有効な治療法がない患者にBNCTを実施した。

中性子捕捉療法(BNCT)とは
原子炉等から発生する中性子とそれに増感効果のあるほう素との反応を利用して、正常細胞にあまり損傷を与えず、腫瘍細胞のみを選択的に破壊する治療法。現在は臨床研究の段階です。がん細胞と正常細胞が混在している悪性度の高い脳腫瘍をはじめとするがんに特に効果的で生活の質(QOL)に優れている。
以上、医用原子力技術研究振興財団のHPより

これまでの粒子線がん治療は、陽子線(指宿など)・重粒子線(鳥栖など)の施設が全国に増加しつつあるが、難点は、膨大な施設建設には税金を使いながら健康保険が適用されないことにある。
中性子線では浸透力が弱く、まだ、体の表面にできた癌しか治療が行えないようだ。

[ 2015年10月29日 ]
 

 

コメントをどうぞ

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   
スポンサード リンク
 
JCNET注目記事!
PR いま建設業界の求人が急増中、当サイトおすすめのワークポートが便利です。


PICK UP


PICK UP - 倒産

↑トップへ