９月の経常収支　１５ヶ月連続黒字の１兆４６８４億円

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財務省が１０日発表した国際収支状況速報によると、９月の経常収支は１兆４６８４億円の黒字だった。

９月の経常収支は、第１次所得収支が黒字幅を縮小したものの、貿易・サービス収支が黒字になったことから、昨年７月以降１５ヶ月連続の黒字となった。

貿易・サービス収支は３７１億円の黒字、第１次所得収支は１兆６６９４億円の黒字だった。

第１次所得収支の黒字が縮小したのは、直接投資収益の減少が主因。第２次所得収支は▲２３８０億円の赤字だった。

一方、２０１５年度上半期の経常収支は８兆６９３８億円の黒字だった。

貿易・サービス収支は▲１兆２１７３億円の赤字、第１次所得収支は１０兆８３４２億円の黒字、第２次所得収支は▲９２３１億円の赤字だった。

以上、

日本の製造業の工場が海外へ移転してしまっており、海外進出組からの利益還元が、工場進出先は新興国が多いことから、支そうした新興国の経済も低迷しており、日本へ還流する利益が減少してきている。第一次所得収の減少。

第一次所得収は

直接投資収益：親会社と子会社との間の配当金・利子等の受取・支払
証券投資収益：株式配当金及び債券利子の受取・支払
その他投資収益：貸付・借入、預金等に係る利子の受取・支払の収支。

９月は前年同月と比べ１５%以上の円安であり、輸出の減少は実質かなり大きい。輸入のマイナスは原油・LNGなどの資源エネルギー価格の暴落によるもの。

＜中国との９月の貿易収支＞

[ 2015年11月10日 ]

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