アイコン オーストラリアの潜水艦発注の行方 日仏が競合 ドイツは脱落か

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オーストラリアの次期潜水艦をめぐる受注競争は、日本とフランスが優位に立ちつつあるとロイターが報道している。
豪国防省の選定プロセスを知る複数の関係者によると、既存艦を大型化するドイツの提案は技術的なリスクが大きいとして、支持を失いかけているという。
オーストラリアは半年以内に最終決定する見通しで、雇用問題と絡む潜水艦の建造計画は、その後に控える総選挙の重要な争点になりうる。
2030年ごろに潜水艦の世代交代を計画するオーストラリアは、排水量4000トンクラスの通常動力艦の建設を計画。
共同開発相手に名乗りを挙げた3者のうち、ドイツのティッセンクルップは、2000トン級の「214型」を4000トンクラスに大型化することを提案している。

一方、日本の防衛省は海上自衛隊が運用する4000トンの「そうりゅう型」をベースにした艦を、フランスのDCNS社は5000トンの原子力潜水艦「バラクーダ級」の動力をディーゼルに変更した艦を提案しているという。

独のティッセンクルップは、潜水艦の輸出実績が豊富だが、複数の関係者や専門家は、単に2倍に大きくする単純な話ではないと指摘。大型化に伴う技術的な複雑さは、地震の規模を表すマグニチュードのように対数的に増すという。「ドイツの提案は、小さな既存艦を大型化するというもので、技術的な危険を伴う」と、関係者は指摘する。

独ティッセンクルップ・オーストラリアの責任者、ジム・ダンカン氏は、ロイターの取材に、「うわさは正しいかもしれない。誰も分からない」と指摘。「この業界に長年いる者として忠告するなら、うわさは信じないほうがいい」と語った。

一方、仏DCNSオーストラリアのショーン・コステロ最高経営責任者(CEO)は、競合についてコメントしないとした上で、オーストラリアのプロジェクトに大型艦の建造経験は不可欠だと述べた。
日本の防衛装備庁高官は、「(日本案は)優れた運用実績を有するそうりゅう型をベースにしており、高い信頼性、低いリスクの最良の提案と確信している」とした。

豪国防省は、3者の案を技術的な観点から精査した上で、3月にもターンブル内閣に共同開発相手の候補を提案する見通し。
同内閣は雇用の創出や国内経済への影響などを加味した上で最終決定する。
以上、

安倍首相と親しかったアボット前首相は、自由党の党首選に破れ交代している。
アボット首相は、当初「そうりゅう型」潜水艦を日本から輸入すると発表していた。しかし、雇用問題もあり国内で猛反発を受け、国内で建造できる潜水艦を選定することを明らかにし、発注する潜水艦の認定は白紙となった。
そうこうしている間に、政権がターンブル氏に変わり日本の優位性もなくなった。現在は、実務に徹した審査が行われている。
そうは言っても政治の世界、独が一時日本より優位と報道されていたが、独は4000トンクラスの潜水艦を持っていなかったようだ。
仏にしても原子力潜水艦の動力源にディーゼルエンジンを取り付け通常型艦にするとしており、豪州が求める次世代潜水艦とした場合、性能面で問題が生じるようでならない。

日本の「そうりゅう型」は現に8隻も就航しており、実際に搭乗し、性能を比較すれば自ずと決まってこよう。日本の安倍首相は実績作りに何が何でも受注する体制をとっており、オーストラリアに大幅に譲歩し、川重など製造会社に対して、オーストラリアの艦船の造船会社と共同してオーストラリアで建造することを命令し、オーストラリアでの建造条件を飲んでいる。

ただ、最終的には、政治決着となる。
ここまでして、日本が受注競争に敗れた場合は、ターンブル首相が、日本の安倍首相とアボット元首相との関係を非常に嫌っている結果ということになる。
 なお、そうりゅうは三菱重工、うんりゅうは川重が建造している。現在、以上の2隻も含めそうりゅう型潜水艦は8隻就航しており、両社がそれぞれ4隻ずつ建造している。スターリングエンジン改良型はスウェーデン社のライセンス生産を川重が行っている。

オーストラリアの潜水艦発
 

[ 2016年1月23日 ]
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