アイコン 1月の中国経済 生産者物価指数▲5.3%下落、消費者物価指数は寒波で1.8%上昇

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中国国家統計局によると、企業が工場などから製品を出荷する際の値動きを示す生産者物価指数は1月、前年同月比▲5.3%下落した。
これは、国内の不動産投資が伸び悩むなか、鋼材や銅線の大幅な値下がりが続いていることなどによるもので、下落率は前月比▲0.6ポイント縮小したものの、7ヶ月連続で5%以上の落ち込みとなった。

具体的には、
採鉱(原油・石炭・鉱物)は前年同月比▲9.1%減、原材料は▲9.1%減、加工物は▲4.9%下落しており、以上の生産材は▲6.9%下落している。
ただ、生活材(食品・衣類・日用品・耐久消費財)は、寒波があり▲0.5%減にとどまっている。生産材と生活材を合計したものが、生産者物価指数となっている。
マイナスは1年以上続いており、改めて物価の面でも中国経済の内需の弱さが続いていることが窺われる。

<生産者物価指数> 
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  同比は前年同月比、ハイ(王偏に不)比は前月比 
 

<消費者物価指数>
一方、1月の中国の消費者物価指数は、前年同月比1.8%の上昇となり、上昇率は前月より0.2ポイント拡大した。
寒波の影響による生鮮食品の値上げや、旧正月を控え、旅行や帰省で利用者が増えた飛行機の代金が上昇したことなどによるものだが、自動車関連や家電製品などは1年前より値下がりしている。
中国経済は、採算が取れない水準まで値崩れを起こした一部の業種が減産に動くなど、長引く生産者物価の下落による企業の経営への影響が広がってきている。物やサービスの物価も上昇は比較的緩やかで、物価の面から見て、中国の内需の弱さが依然続いているという。

<消費者物価指数>
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内需の経済成長期待からすればもっと上がる必要がある。

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同比は前年同月比、ハイ(王偏に不)比は前月比

 野菜等食品が寒波で値上がり、衣類も重衣料の販売大で好調、医療保険はだんだん先進国のように病院にかかるケースが多くなり、保険も世界第2まで強大化している。交通・通信は▲1.6%下落しているが、スマホの販売数量が伸びておらず、また低価格品に集中している。

以上、中国国家統計局など参照

<自動車は売れている>但し日系車は・・・(中国汽車工業協会が春節からまだ発表していない)
自動車は昨秋から売れ出しているが、これは昨年10月から1.6㍑以下の小型車に対する自動車取得税が10%から5%に減税されたことによるもの。
小型車中心の販売増となっている。一巡すれば、低迷する可能性もある。日本製は昨年から人気が高まっている。
それでも日本勢は小型車中心でも、トヨタの1月は前年同月比32.1%増で「カローラ(Corolla、卡羅拉)」や「レビン(Levin、雷凌)」が好調、ホンダは20.7%増で若者人気のコンパクトSUV「ヴェゼル(Vezel、繽智)」や「XR-V」が絶好調、日産は9.4%増で「シルフィ(Sylphy、軒逸)」が好調と小型車中心の販売増となっている。

 

[ 2016年2月19日 ]
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