アイコン 坂口志文教授ら がん攻撃型T細胞発見

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大阪大学の坂口志文教授(免疫学)と国立がん研究センター研究所・先端医療開発センターの西川博嘉分野長ら のチームが、がんを攻撃する免疫の作用を抑えてしまう「制御性T細胞」と遺伝子の特徴が似ているものの、逆にがんを攻撃し死滅させようとするT細胞がある ことを、大腸がんで突き止め、2016年4月26日付の米医学誌ネイチャーメディシン電子版に発表した。

 がんに入り込んだ腸内の細菌が出した、炎症を引き起こすタンパク質(サイトカイン)によって、この攻撃型T細胞が誘導され、病巣に集まっていた。

<関係あるのだろうか>
京都大iPS細胞研究所などのチームが2016年2月9日付で、人の体内で他の免疫細胞の働きを高める「インバリアントナチュラルキラーT細胞」(iNKT細胞)から作製した人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使い、新たなタイプの免疫細胞を作り出すことに成功したと、米科学誌電子版に発表した。
 新型の免疫細胞は「再生iNKT細胞」で、がんを直接攻撃したり免疫機能を高めたりする。
 チームによると、がん患者の体内ではiNKT細胞の数が減ることが多い。iPS細胞を活用すれば大量の再生iNKT細胞を作り出せ、新たながん治療法の開発が期待できるという。

<日本医学の進展は最近・顕著>
iPS細胞関連の技術支援をするiPSポータル(京都市、村山昇作社長)は2016年3月7日、大阪大学の坂口志文特別教授(京都大学医学部出身)と臓器移植や再生医療の普及をめざすベンチャー企業、レグセル(京都市)を設立した。坂口教授が発見したヒトの免疫機能を抑える研究を実用化、スムーズな臓器移植や新たながん治療法の確立を狙う。
以上、
厚労省、学会、学閥、医薬品業界に支配されてきた護送船団の医学界も、山中教授がノーベル賞を受賞前後から、飛躍的な研究成果を発揮しだした。これまで隠蔽され続けてきた医療死についても多くが発表されてもきている。
既得権益ばかりに身の保身を委ねる護送船団など糞食らえだぁ。何も生まれてこないどころか、隠蔽と権益により、いつしか大きく先進国から取り残された日本医学会となってしまった。やっと変わりつつある。期待したい。


T細胞(T cell、T lymphocyte)とは、
リンパ球の一種で、骨髄で産生された前駆細胞が胸腺での選択を経て分化成熟したもの。
細胞表面に特徴的なT細胞受容体(T cell receptor;TCR)を有している。末梢血中のリンパ球の70〜80%を占める。
名前の『T』は胸腺を意味するThymusに由来する。
1968年にG. F. MitchelおよびJ. F. A. P. Millerにより、初めてマウスの胸管リンパ中に19S溶血素(抗ヒツジ赤血球抗原IgM抗体)産生細胞前駆細胞(すなわちB細胞)及び、その前駆細胞を抗原依存性に19S溶血素産生細胞へと分化させる細胞(すなわちT細胞)における、二つのリンパ球亜集団が存在することが見出された。
この時点でT細胞にもさらに亜集団が存在することが予想されていたが、1975年にはP. C. Marrack及びJ. W. Kapplerが限界希釈法(limited dilution)の応用によってT細胞クローン間の明確な機能的差異について報告して以来、さまざまな亜集団、さらにはその下位の亜集団の存在が提起されている。
坂口志文教授(1951年1月19日生)は、
日本の免疫学者、医師。大阪大学免疫学フロンティア研究センター教授。滋賀県長浜市出身。過剰な免疫反応を抑える制御性T細胞の発見と免疫疾患における意義を解明したことで知られる。
 

[ 2016年4月26日 ]
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