チョン切れる夢のディスプレー開発/樋口昌芳リーダーら/物質・材料研究機
筑波の「物質・材料研究機構」電子機能高分子グループの樋口昌芳グループリーダーらの研究チームは、ハサミなどで自由な形に加工し、文字や絵を表示できるディスプレー装置を開発したと発表した。
柔らかい素材で曲げることができ、大面積にすることも容易。インテリアや広告など様々な応用が考えられるとしている。
液晶などを使っている従来のディスプレーは、液体を使用しており、密閉が必要。このため曲げることができるディスプレーはあったが、切ることは不可能だった。
金属を含むプラスチックの一種には、電圧をかけると色が消える性質があることに着目。透明な電極でプラスチックを挟むことで、切断しても機能を保つディスプレーを開発した。
電圧をかける場所を調整して絵や文字を映し出すことができ、電気が切れても数時間にわたり表示が持続する。素材は柔らかく、自在に曲げることもできる。
樋口リーダーは「大きさや形をその場で自由に変えられるディスプレーは初。広告表示ができる壁紙や、窓の明暗調節など、様々な応用が考えられる」と話している。
以上、報道参照
中国ディスプレーメーカーは、喉から手が出るほどの技術だろう。当機構らはパテントの全世界確立が必要だろうが、中国ディスプレー業界は韓国のディスプレー業界を追い付き追い越せと政府主導でしのぎを削っており、ハサミでチョン切れるディスプレーは、韓国勢をリードすることができる商材として、61398部隊など使い必死に盗みにくることだろう。
チョン切れるディスプレーは、空中ディスプレーとともに次世代ディスプレーとして空間を支配する可能性が高い。
日本では、すでにディスプレーメーカーが没落しており、当ディスプレーを製造したとしても、単品売りしか活用できず、その発展は望めない。
ただ、グローバルに展開する鴻海シャープならば、戦略投資も桁が違い、EMSメーカーから変身でき、商材への展開で新機軸を担う可能性もあろう。
樋口昌芳研究員
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学歴
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1988年 新潟高等学校 卒業
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1993年 大阪大学 工学部 応用精密化学科 卒業
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1998年 大阪大学大学院 工学研究科 物質化学専攻 博士後期課程 修了 博士(工学)取得
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職歴
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1998年 慶應義塾大学 理工学部 化学科 助手、のち専任講師
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2004年~現在
物質・材料研究機構 電子機能高分子グループ グループリーダー
科学技術振興機構 戦略的創造研究事業 CREST 研究代表者
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主なグラント
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2007年 科学技術振興機構 さきがけ
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2009年 新エネルギー・産業技術総合開発機構 若手研究グラント
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2010年 科学技術振興機構 CREST
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2012年 科研費補助金 基盤研究(B)
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2015年 科学技術振興機構 CREST
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主な受賞
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2003年 日本化学会 進歩賞
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2006年 文部科学大臣表彰 若手科学者賞
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2006年 つくば奨励賞
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2008年 高分子学会 日立化成賞
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2010年 丸文学術賞
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2011年 ドイツ・イノベーション・アワード
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最近の学会活動
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日本化学会、高分子学会、電気化学会、錯体化学会、有機合成化学協会 会員
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2007年~現在 日本化学会 新領域創成グループ「金属と分子集合」 メンバー
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2009~2010年度 高分子学会 「高分子」編集委員
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2013~2014年度 高分子学会 旭化成賞 選考委員
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2014年~現在 国際ディスプレイワークショップ(IDW) コア委員
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2015年~現在 日本化学会 高分子ディビジョン 幹事
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