兵庫県警捜査２課は１３日、姫路市が発注した橋の補修工事の入札を巡り、価格情報を漏らした見返りに現金約50万円を受け取ったとして、市建設局長、後藤竜一容疑者（60）を収賄容疑などで逮捕し、自営業、青田章雄容疑者（73）を贈賄容疑などで逮捕した。捜査２課は２人の認否を明らかにしていない。

後藤容疑者の逮捕容疑は、昨年５月２９日入札の灘浜大橋補修工事案件の最低制限価格の算定基準となる設計金額を漏らし、同年６月上旬に市役所の建設局長室で青田容疑者から現金約50万円を受け取った疑い。
捜査２課によると、２人は数年前から顔見知りだったという。

青田容疑者は、設計金額の情報を知り合いの建設会社に伝え、情報料の名目で報酬を受け取っていたという。
建設会社は、さらに姫路市内の鋼材会社に青田容疑者からの情報を伝達。鋼材会社は昨年５月下旬に行われた補修工事の入札に参加し、最低制限価格に近い１億450万円で落札した。

　市によると、後藤容疑者は1980年に採用。道路部長などを経て2012年４月から建設局長を務めていた。