アイコン 安倍首相 米抜きTPP意味ないと  トランプ氏の距離

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アメリカのトランプ次期大統領は、TPP=環太平洋パートナーシップ協定について「就任初日に離脱を表明する」と述べ、選挙戦で訴えたTPP協定からの離脱の方針を直ちに実行に移す考えを改めて示した。

ト ランプ氏は「私の政策課題はアメリカ第一主義という原則に基づいている」と述べたうえで、国内の雇用拡大を重視する考えを強調した。そして、来年1月20 日の就任初日に着手するものとして、まず、貿易政策を掲げ、「アメリカにとって大きな災難となるおそれがあるTPP協定からの離脱を表明する。代わりに、 アメリカに雇用を取り戻し、産業を復活させる公平な2国間協定の交渉を進める」と述べた。以上、

一方、安倍首相は「米国抜きでは意味がない。再交渉が不可能であると同様、根本的な利益のバランスが崩れてしまう」と述べている。

米国抜きの発効を否定し、大統領就任の所信表明でTPPから離脱すると発表しているトランプ氏に引き続き、翻意を促す考えを示した。相手は民進党や公明党ではない米国大統領だ。

TPPの締結交渉に当たり、政府は経済効果を発表しているが、米国抜きでは、前提が大きく崩れてしまうのだが、力の政治で、TPPを国会で批准する動きに終始している。

他国は、ほとんどが様子見であるが、ニュージーランドは批准、ベトナムは米国抜きでは批准しない方針で国会に上呈しないと発表している。

今の国会、与党の議員たちは公明党も含めて全員右へ倣い、安倍首相は張り合いもなく疲れるばかりで面白くないのかもしれない。就任当初より皺も増え、かなり疲れた顔になってしまっている。

ロシア・プーチンも米大統領が、経済制裁を課したオバマからトランプに変わることで、態度を豹変させつつある。

トランプも今後の対ロシア戦略の暗黙の意志表示に、勝利した時、一番先にプーチンからのおめでとうメッセージを読み上げさせている。

それより、日本の自動車メーカーは皆、メキシコに最新工場を建設しているが、その進出は、自由貿易協定NAFTA(米・加・メキシコ)を締結していることにある。

トランプは、メキシコとのNAFTAを見直し、関税をかけるとしている。日本の自動車メーカーや協力工場は大打撃を受けることになる。

トランプは、今は当選して牙を封じているが、就任後、その牙をいつ晒すかもわからない。米駐留軍問題も含めてだ。

当然、防衛予算は大幅増になろうが、一方で何を削るかだ。票に直結する公共投資や法人税減税は触らず、何も言わない国民大衆に対して、増税と社会保険料のアップをはかり、社会サービスは個人負担率の増加を求めるものと見られる。

三菱重工をはじめ日本の軍事産業は大喜びだろうが、経済運営はなかなか難しくなる。

トランプの日本へ向けた矢は何本あったのだろうか。数え切れないほどだぁ。選挙戦で多くの矢を放っており、今後の交渉も優位に進めることができる。上下院も共和党が過半を占めており、なかなかの智慧者だ。

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[ 2016年11月22日 ]

 

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