アイコン 自民党内も権力争いの様相 実権派二階氏、お公家の岸田氏と対立

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福岡11区では、二階派の若き実力者武田良太氏に対して、麻生氏が沽券にかかわるウラミツラミで解き放ったのが、希望の党で公認を得た村上智信氏(元経産省情報プロジェクト室長)。
武田良太氏は、選挙地盤には強い組織を持つが、これまで同選挙区で戦った山本幸三氏(地方創生相、岸田派)などの裏地盤もあり、希望に風が吹けば、勝敗はまったくわからなくなる。それも浮動票狙いの希望の党の公約は、風が吹く要素を有している。

自民党は4日、衆院選で前職同士の調整が残っていた埼玉11区と山梨2区について、二階俊博幹事長が主導して、いずれも公認せず、当選者を追加公認する異例の裁定を下した。

一方、山梨2区、岸田文雄政調会長は、自ら率いる派閥の前職の公認見送りを許すことになり反発、「こんなことが許されるのか」と怒りをぶちまけ、「理解できない。理由を説明してほしい」と。

采配した二階氏は「復党させないと(自身が)応援に行けないからだ」と語る。

埼玉11区、今野智博氏(当選2回、細田派)と小泉龍司氏(当選5回、二階G)、
山梨2区は堀内詔子氏(同2回、岸田派)と長崎幸太郎氏(当選3回、二階G)。

小泉、長崎両氏は自民離党組で、二階派の特別会員だ。それぞれの選挙区支部長には今野、堀内両氏が就いているため、原則に従えば両氏に公認を与えることになる。

細田派出身の安倍晋三首相(党総裁)は、党幹部に「原則通り対処するように」と指示。岸田氏も山梨県連が堀内氏の公認を申請したことを踏まえ、「地元の意向を尊重すべきだ」と訴えていた。
ただ、2012年、2014年の前2回の衆院選の結果が事情を複雑にしている。
無所属で挑んだ小泉、長崎両氏が2回とも、公認を得ていた今野、堀内両氏に勝利。今野氏と堀内両氏は続けて比例代表で復活当選した経緯がある。

二階派は、これを盾に「強い者が公認されるのが自民党の伝統」と主張している。

4日の二階氏主導の裁定文では、小泉、長崎両氏について「復党と無所属立候補を認める」と明記し、今野、堀内両氏は推薦にとどめ、比例との重複立候補の道さえも閉ざした。

3日の選対本部会議では、竹下亘総務会長(額賀派)が、二階氏を前に「堀内詔子氏に公認を出さないのはおかしい」と発言している。

安倍首相が所属する細田派幹部も「幹事長権限の乱用だ」と怒りを露にしている。
以上、報道参考

二階氏の安倍首相への3選ヨイショ発言から始まった安倍首相の二階氏重用。
二階氏は韓国へ1400人、中国へ3000人を大訪問団を引き連れ訪問するなど、その実力も相当なもの。
ただ、その影響を受けてから、安倍首相の強引な発言が目立つようになったのも成り行きだったのかもしれない。そして、結果、支持率低下、解散総選挙。
自民党は、派閥間の切磋琢磨により、目指す国家像を実現していく手法だったが、小泉の郵政選挙から一変、派閥も議員も単なる駒に化けてしまった。
安倍政権でも再び、そうした手法が復活。それに寄り添う二階氏の権力が急拡大した現状となっている。
派閥長が単なる大臣の輩出機関の長に成り下がっているところに、こん日の自民党の最大の問題もあろう。

 

自民党派閥
派閥
所属議員数
無所属所属
細田派
96
 
麻生+山東+谷垣G一部
60
 
額賀派
55
 
岸田派
46
 
二階派
42
2
石破派
20
 
石原派
14
 
・無派閥や無所属で関係者がいる
・麻生系+岸田派による大宏知会結成構想もある。

 

[ 2017年10月 5日 ]
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