アイコン 先制攻撃か電撃交渉か、予断を許さない朝鮮半島情勢

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米トランプは、北朝鮮に対するいわゆる「戦略的忍耐」と呼ばれる政策を放棄し、「中国が、北朝鮮問題を解決しないのであれば、われわれがやる」と明言した。
ティラーソン国務長官は「戦略的忍耐の政策は、もう終わった。われわれは外交、安保および経済上の新たな措置を模索中だ。あらゆる選択肢を検討している」と述べたうえで、「威嚇行動がある水準まで行けば行動を取る」と言明、「あらゆる選択肢がテーブルの上にある」としている。

具体的には、もうこれが最後となる、中国による全面的な北朝鮮制裁によって問題解決を模索し、それが駄目なら先制攻撃、あるいは船舶や航空機の封鎖など、軍事的なさまざまなオプションに乗り出すことが考えられる。

一方で、アメリカのプライドから可能性は低いが、トランプが突然180度局面を転換し、電撃的に北朝鮮との交渉に乗り出すこともあり得る。

現実の韓半島情勢は、一瞬たりとも予断を許さない状況にあるのは間違いない。

韓国では、次の大統領は当選した翌日から安全保障政策におけるこれら一連の重大な決定を下さねばならないが、現在の候補者たちの中には外交・安全保障政策でしっかりした考え方を持つ人物は一人も見当たらない。もしかすると、このことが韓国にとってはもっと不幸なことかもしれない。
以上、
米国は、シリア軍のサリン攻撃に激怒し、巡航ミサイル59発でシリアの空軍基地などを攻撃したる。
トランプの元々のシナリオは、(イスラエルのためにも)早期にイラクの平定にあり、再度軍隊を派遣してIS壊滅作戦に乗り出すことだった。
しかし、北朝鮮のミサイル挑発に踊らされており、いつ切れるかわからない状態だったが、(4月)6・7日の米中首脳会談により、米側の北朝鮮に対する最終方針を伝えたと見られ、時間の猶予が出ている。
そうした中、シリア軍の軍事施設攻撃に踏み切った。今後、シリアのIS軍に対して、直接地上部隊を送り込む可能性も示唆しており、暫く、中東へシフトするものと見られる。

いくらアメリカでも、中東と東アジアの2方面作戦の敢行は無理。

<韓国情勢>
米国の軍事抑止力の上に韓国民は存在するにもかかわらず、自ら作り出した平和と錯覚し低いたい放題。今では中国並みに米朝の問題と錯覚している大統領候補たちがほとんど。
北朝鮮の軍事的な挑発が繰り返し行われ、米国本土さえ攻撃しかねない状態に近づいているにもかかわらずだ。それは、韓国における米軍の抑止力が削がれることに通じている。
その性能は別にしても、すでに北朝鮮ミサイルが、日本全土どころか米領グアムの空軍基地まで射程に納めている。数打ちゃ当たる方式で攻撃してくる可能性からある。
北朝鮮も日本の米軍基地も標的だと言明している。
韓国では、韓国内の米核の共同管理論まで浮上させている。感情の自己制御ができない朝鮮の人たち、北朝鮮同様、基地外に刃物を持たせるのと一緒だ。

トランプと連絡を取り合う安倍首相も、すでに北朝鮮に対する先制攻撃の準備態勢に入らせている。憲法拡大解釈論で、これまでの方針を180度変え、すでに何でもありを可能にしているが、米×朝、米韓×朝が軍事衝突したとしても、日本が攻撃を受けていないにもかかわらず、事前防御として先制攻撃した場合、中国やロシアが動く可能性も出てくる。
戦線が着たから南まで長い日本は対応できない。北朝鮮のミサイルはともかく、ロシアや中国のミサイルはそれなりに正確であり、ほとんど何も抵抗受けずピンポイントで破壊される。

市谷にあるPAC-3など迎撃ミサイルは、大陸間弾道ミサイルが宇宙空間からほぼ直角撃してくることから、現実的には、北朝鮮などが、これから発射しますよと言ってくれない限り、近距離過ぎ、時間的にも対応できるものではない(湾岸戦争ではイラク軍の攻撃ミサイルを撃ち落していない。命中率9%)。それも雨あられ状態で降り注げば足も手も出ない。低空を飛ぶ巡航ミサイルともなれば、ミサイルの種を変更する必要もある。
米軍が有する車力と経ヶ岬のXバンドレーダーを、日本が共同使用できれば、解析が早く、対応もできる可能性はあるが・・・相手はいつ撃ってくるかもわからない状態で、24時間迎撃体制の緊急状態を続けることは困難。

<PAC-3>パトリオットミサイル(湾岸戦争での命中率9%)
性能・諸元
PAC-3ミサイル
全  長:5.2m
翼  幅:0.48m
弾体直径:0.25m
重  量:315kg
最大射程:20km
最大射高:15000m
最低射高:50m
メーカー:ロッキード・マーチン社他
(訓練ではどこからいつ飛んでくるか判明しており迎撃確率が非常に高いが、戦争現場ではどこから飛んでくるかわからない)

<日本>
日本は、宇宙空間に到達した弾道ミサイルを衛星から撃ち落す兵器体系が必要だろう。レーザー兵器を搭載した攻撃型衛星ならば、いつでもピンポイントで攻撃できる。ミサイルも。
そのためには出力確保に原子力衛星が必要であり、保持すれば宇宙空間からの電磁波攻撃も可能となる。
中国では、すでに衛星が衛星を攻撃するキラー衛星を飛ばし、また地上から他国のキラー衛星を破壊するレーザー兵器や電磁波兵器の開発を進めているという。

北朝鮮でも、誘導ミサイルを無効化できる電磁波兵器を所有し、過去、ソウルなどで電波の撹乱を発生させている。巨大なものになれば、通信システムやPCなども使用不能になり、電子戦=現在の戦争体系は機能できなくなる(そのためにミサイル自身が目標を攻撃するAIミサイルが開発されている)。
日本にあり、前近代的な地上戦を想定した兵器に銭を投入せず、近未来の兵器開発に充当していくべきだろう。それが開発されれば攻撃からの抑止力になる。何もかも遅れている。

<↓ 2003年当時、北朝鮮が人工衛星と称するミサイルを宇宙空間に打ち上げた時の資料>
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<2013年ロイターの南北朝鮮の軍事比較>
その後、各種ミサイルの改良型が続々開発されている。
特に燃料を液体から固形燃料型に変化させてきており、発射時間が短縮され、移動も容易なことから、スパイ衛星やスパイ機から探索するのも容易ではない。
SLBM=潜水艦発射弾道ミサイルを改良した新しい中距離弾道ミサイル=「北極星2」(米呼称「KN15」)
また、ムスダン(=火星)の改良型なども発射している。ムスダンは潜水艦発射弾道ミサイルR-27を改造し陸上発射型にしたもの。
3月6日、4発同時に発射した弾道ミサイルは「スカッド」の改良型とされる
北朝鮮が開発した「スカッドER」や拡大改造した「ノドン」は、弾頭部分が切り離される。弾頭は、ペイロードに合わせ、高性能爆薬の通常弾頭、子弾頭型、核、化学、生物などの大量破壊兵器を使用可能としている。

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[ 2017年4月 8日 ]
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