アイコン ウナギ激減はミツバチ失踪の殺虫剤ネオニコチノド原因か 宍道湖で証明

 

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ネオニコチノイドは、クロロニコチニル系殺虫剤の総称。ニコチン様物質を意味し、イミダクロプリド、アセタミプリド、ジノテフランなどが該当する。

現在、農薬として世界100ヶ国以上で販売されている。
水溶性で植物体への浸透移行性があり残効が長い利点があり、殺虫剤の散布回数を減らせるため、世界各国において最も主流の殺虫剤として用いられて、1990年頃から使用が急増した。
その後、世界各地でミツバチ大量死が多発し、このネオニコチノイドも一因ではないかと言われている。
ミツバチ大量失踪については、現在でも原因解明を進めているが未だはっきりした原因特定には至っていない。
ただ、EUでは規制が進み、2018年、EUは登録ネオニコチノイド主要5種の内3種を原則使用禁止、農業の盛んなフランスは主要5種全てを禁止している。
 
宍道湖の長期調査
<生態系連鎖破壊が1993年のネオニコチノド系殺虫農薬使用開始から始まった>
国立の産総研地質情報研究部門の研究部門長田中裕一郎、山室真澄特定フェロー(東京大学大学院新領域創成科学研究科教授)、東京大学、島根県保健環境科学研究所、名古屋市環境科学調査センター、千葉工業大学は、島根県の宍道湖を対象とした調査により、水田などで利用されるネオニコチノイド系殺虫剤が、ウナギやワカサギの餌となる生物を殺傷することで、間接的にウナギやワカサギを激減させていた可能性を指摘した。
ネオニコチノイド系殺虫剤は、ミツバチの大量失踪を招いた可能性が指摘されており、欧米では規制を強化する傾向にあるが、漁業に与える影響については世界的に未解明であった。
 
農地の大部分を占める主食は、欧米では小麦であるが、日本では米である。ネオニコチノイド系殺虫剤は水溶性なので、水田で使用されると流出して、河川や湖沼の環境に影響を与える可能性を指摘した。
この成果の詳細は、2019年11月1日のScience誌に掲載される。
 
産総研はかつて、島根県の宍道湖を対象に、「富栄養化湖沼における食物連鎖を利用した水質浄化技術に関する研究」(環境庁国立機関等公害防止等試験研究、1994~1998 年度)を行った。
この研究では、食物連鎖を通じた物質循環を、炭素や窒素などの元素量として定量的に示すことで、食物連鎖のどこで何が滞っているために、植物プランクトンだけが異常繁茂してしまうのかを検討した。
その結果、宍道湖で全国一漁獲されていたヤマトシジミという二枚貝を通じて、植物プランクトン起源の有機物が除去され、富栄養化の進行を防いでいることを明らかにした。
その際、富栄養化以前の1950年代と同じ漁網で同じ方法でウナギやワカサギなどの魚を採ったところ、富栄養化した1990年代の方がはるかに少ない漁獲量になったが、その原因は解明できなかった。
 
その研究から20年後、宍道湖では、魚類だけでなくシジミの漁獲量も激減したため、国交省中国地方整備局出雲河川事務所からの助成(河川技術研究開発制度地域課題分野(河川生態))を受け、漁獲対象生物を含む多様な動物の長期的な変動と環境との関係について、地球化学をベースに総合的に検討することとなった(「人との相互作用によって持続する汽水湖生態系の構築」(2012~2017年度))。
以上、リリース等
 
イミダクロプリドは、1985年に日本特殊農薬製造(株)(現:バイエルクロップサイエンス)により開発されたクロロニコチル系殺虫剤
有効成分名:イミダクロプリド
化学名:IUPAC/和名:1-(6-クロロ-3-ピリジルメチル)-N -ニトロイミダゾリジン-2-イリデンアミン
分子式:C9H10ClN5O2
 
農研機構の畜産草地研究所は2014年7月、北海道を中心とする北日本でミツバチ大量死が多発しており、水田でカメムシ対策に使われているネオニコチノイド系殺虫剤が原因との結論を出している。
 
おめでたい日本の厚労省は2015年5月19日、ネオニコチノイド系農薬の食品残留基準を緩和した。ほうれんそうでは従来の13倍に緩和した。
 
農薬業界・厚労省当局・政府は当然、因果関係がはっきりしない限り、因果関係をはっきりさせない限り、使用禁止にはしない。
水俣病でも東大の学者まで担ぎ出してきて、因果関係がはっきりしない限り認められないとして否定し続け、水俣病の原因となる魚が不知火海一帯へ広がり天草などへ水俣病を拡大させてしまった。水俣病有機水銀説を否定し続けた東大教授らは、有機水銀が原因だと判明しても頑なに否定し続け誰一人、責任を取ったり謝罪した学者はいなかった。
 
ネオニコチノイドは湖沼・河川などの生態系破壊

 

宍道湖底生動物生息数変化
 
1982年夏
2016年夏
節足動物
 
 
オオユスリカ
121
0
亜科ユスリカ類
125
19
ムロミスニウミナナフシ
30
0.2
環形動物
 
 
ヤマトスピオ
88
131
イトゴカイ科の1種
101
0.4
ヒガタタケヤリムシ
4.2
12
カワゴカイ族1種
5.1
2.6
貧毛類
188
14
動物プランクトン
μg C/L
1992年
1993年以降
キスイヒゲナガミジ゙ンコ
300~400
100以下
ネオニコチノイド系殺虫剤 登録年/7種
イミダクロブリト
1992年11月4日
アセタミブリト
1995年11月28日
ニテンピラム
1995年11月28日
チオメタキサム
2000年8月15日
チアクロブリト
2001年4月26日
クロチアジニン
2001年12月20日
ジノテフラン
2002年4月24日

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[ 2019年11月 1日 ]

 

 

 

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