アイコン 竹尾緑地 福津市の学校建設は生徒が喘息になるぞ 自然破壊どころではない

 

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福岡県の福津市教育委員会の小中一貫新設校の建設候補地となっている市有地の竹尾緑地。絶滅危惧2類の「カスミサンショウウオ」や「ニホンアカガエル」など希少な生物が住む湿地や、照葉樹の森は地元の環境団体の手で守られている。
さらに地元住民は「竹尾緑地は、大雨時の調整池としての機能もあり、学校建設に向かない」との指摘している。

竹尾緑地は古賀市との市境に近い市南部に位置し、広さ約10ヘクタール。市の土地開発公社が2008年に「里山保全」を目的に、独立行政法人・都市再生機構(UR)から約12億円で購入して公有化、2014年に都市公園法に基づき都市公園に指定している。

中央にはコンクリート3面張りの井尻川が流れ、上流部には自噴する農業用ため池がある。
照葉樹が生える丘陵地帯を除く平地は湿地で地盤が軟らかい。市教育委員会の建設費の試算は55億円だが、地元の環境団体は、もともと沼地・湿地帯であり地盤整備費やパイル本数増で建設費も高額となる可能性を指摘している。
また市教委案は、崖を削り湿地を埋め立て校舎と運動場を造る計画だが、環境団体は湿地帯を埋め立てれば、「カスミサンショウウオの産卵地」と、県内で珍しい「ヒナカマキリ」の生息地は失われるとみている。

大雨時の調整機能がある竹尾緑地公園
埋め立てによって大雨時の排水機能が低下することを懸念する声も地元にはある。井尻川の水は現在、途中から地下排水溝となり住宅地の地下を通り西郷川に流れているが、学校建設によって降雨や湧水の調整機能が失われると、水の行き場がなくなる恐れがあるとしている。
竹尾緑地は、公有化した当初から「緑地として保全し、環境学習や市民の憩いの場として活用」することが市と市民との取り決めになっており、地元環境団体は「学校建設はこれまでの市の施策と矛盾する」と主張している。
一方、市教委は「環境保全とともに、環境学習の場とする学校建設を目指す」と建設あり気の方便を使用している。
建設ありきの竹尾緑地案を凍結させている原崎智仁市長は、「都市公園の廃止は原則不可能で、竹尾案では市教委が目指す24年度の開校は難しい」としている。
原崎市長が代替案として、今年6月議会で示しているのが、市中心部の手光地区の中央公民館(大規模ホール)と隣接する「わかたけ広場」の土地や建物を活用した小学校の建設。

市教委は竹尾案のメリットとして「小学校区再編の必要がない」ことを挙げるが、原崎市長は「校区再編は必要となるが、(再編で)人口増が見込まれる市中心部の児童を長期にわたって安定的に受け入れられる」と話している。
開校が遅れれば懸案となる教室不足も「増築中の福間中の多目的教室を普通教室に転換することで、当分の間は対応できる」との見通しを示している。
市は今後、ワークショップ形式で大規模校解消のための市民意向調査を実施する方針。
出された市民の意見は、市長と市教委が教育政策について話し合う総合教育会議の場で討議するという。
10年にわたって竹尾緑地の見守り活動を続けてきた地元環境団体は、「子どもたちの安全と、絶滅危惧2類の生物が4種類もいる豊かな自然を第一に考えて、市民が納得できる学校建設を早急に進めてほしい」と望んでいる。
以上、西日本新聞など参考

しかし、市は竹尾緑地公園の地質調査費委託料と竹尾池安全性調査委託料を9月議会に諮ったことから、原崎智仁市長も学校建設を竹尾緑地公園に妥協した可能性がある。
ところが、議会は、市民の竹尾緑地公園に建設に伴う意識調査が終わっててないこと、学校建設に関する議案も提出されないことを理由に計3554万円の調査費用を否決した。
学校建設に関する議案を提出していないのは原崎智仁市長の最後の抵抗だろうか。

生徒の健康が心配される
もしも学校が建設された場合、生徒は日に8時間も拘束され、健康上問題ない適地に建設する必要がある。大人目線が建設すべきではない。
竹尾緑地の問題点は、
希少動物の存在や公園を潰すこと、
排水機能喪失問題に加え、
幼児・生徒の健康問題が指摘される。

同緑地は国道3号線と市道原-津丸線に挟まれた丘陵地の谷底にあり、すぐ近くには大商業施設イオンモール福津がある。九州の大動脈の国道3号線、大量の車両が通り、信号との関係で交通渋滞も発生しやすく、市道側は上り坂での車両排煙もある。
そのため車両の排気ガスに汚染された大気が、谷底になっている竹尾緑地公園に滞留し、生徒にとって、大気という生徒の一番大事な健康上に問題を投げかけることになる。
校舎を造ってから喘息患者が多数発生しても、校舎を移転させることは財政上も不可能。南側が丘陵地のため冬場は日当たりも制限される。

健康に問題なしとする前提で大気検査会社に調査させても意味がない(調査会社は官庁からの受注がほとんど、いくらでも希望を叶えてくれる)。大気汚染は車両数から見て取り除くことは困難、一部防護壁など設けても、そうした硫黄酸化物を含んだ重い大気は底地に漂う、湿地帯であるがゆえ、常に湿気が漂い続け、健康上によろしくない学校用地である。

柴田幸尚福津市教育長は、もしも生徒たちが喘息になった場合、その責任をどう取るのだろうか。生徒の健康の前に、適地がない、急ぐ必要があるなど理由にはならない。

幼児や生徒の時に喘息に一度罹患すればなかなか治らず、治っても高齢者になると再発する可能性が高い病。

市長案のように手光一帯を文教地区にすることは福津市にとって最善の策ではないだろうか。
手光一帯は、宮地嶽神社にも徒歩圏で近く、福津の歴史にも触れることができる。福津市中央公民館(607座席のホールと15教室)、福津市地域包括支援センター(フットネス施設もある)、福津市児童センターフクスタ(幼児子供が遊べる施設)、法務局福間出張所があり、少し離れて宗像看護専門学校などもある。日当たりも南側に大きく開けており健康上も健全。

もう一つの案は、いくら福津市の人口が増えていてもすぐピークが来る。2060年には日本の人口は現在から▲4000万人減少して8000万人台となることが国の調査機関から発表されている。現状の校舎の高層化への建替えも検討すべきではないだろうか。


カスミサンショウウオ福岡県のHPより
平成30年度は12月25日には、カスミサンショウウオ保護を目的にして、福岡県保健環境研究所と「光陵高校うみがめクラブ」、「どじょうクラブ」、「福岡工業大学ビオトープ研究会」、「ぐりんぐりん古賀」と情報交換及びビオトープにて、産卵場所を作ったりしている。竹尾緑地公園もビオトープの一角である。

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[ 2020年10月 5日 ]

 

 

 

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