アイコン 米艦船汚染水 関東砿産が海放流か 関東砿産反論 元社員暴露 佐世保もか

 

 

米連邦捜査局(FBI)などは、米海軍戦艦の汚染水処理を担当する日本の汚染水処理下請け会社「関東砿産」が廃水を2008年から日本の港3ヶ所に不法投棄したという疑惑に対し、捜査に入ったとウォールストリートジャーナル(WSJ)が12月1日報じた。

関東砿産は2003年に米海軍と契約し、米海軍戦艦の汚染水処理をしてきた。東京湾近隣の神奈川県横須賀、長崎県佐世保、沖縄に停泊した米軍艦の廃水処理を担当している。軍艦にバージ船を寄せてホースを利用して軍艦の廃水を取り出した後、浄化処理を経て海に放流するのが一般的な手続き。
 
関東砿産の元職員3人はWSJに対し、同社が10年前から米海軍と契約した通りに廃水を処理するのに失敗し、書類と廃水処理サンプルを捏造したと暴露した。この場合、日米両国の法律違反となる。
うち1人は、汚染水を処理するバージ船で働く職員が周辺に人がいない時に十分に処理されていない汚染水を、ホースを使って米軍基地内の海に放流したと話した。
昨年12月にも横須賀に停泊した原子力空母「ロナルド・レーガン」の船員が、関東砿産のバージ船から緑色の油が流れるのを目撃したという。
 
米政府の資料によると、関東砿産は調査対象期間の2008年以降、米海軍から1億ドル規模の排水処理業務を受注している。
関東砿産側は汚染水放流疑惑を全面否認している。関東砿産側はWSJに対し「我々は長期にわたり米海軍と契約をしてきた」とし、「会社の名を汚して業務が途切れるようなことをするはずがない」と反論したとWSJは伝えている。
 

 

商号
関東砿産株式会社
本社
神奈川県横浜市神奈川区子安通3-359-6
横須賀事業所
神奈川県横須賀市泊町1番地 米国海軍横須賀基地内
佐世保事業所
長崎県佐世保市三浦町2-28 ベイサイド戸尾605
創立年月
1974年5月
資本金
3,200万円
代表取締役
今橋 聡二郎
従業員
30名
関連企業
関東タス株式会社(船舶用燃料・軽油・A重油・潤滑油)
関東機工株式会社(再生油販売)
 

[ 2019年12月 2日 ]

 

 

 


HTML Comment Box is loading comments...



※記事の削除等は問合せにて。

関連記事

 

 



PICK UP


PICK UP - 倒産